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2006.02.25 更新

 

純ちゃんもシビれた!荒川「金」に絶賛の嵐、国民栄誉賞も

小泉首相

小泉首相も祝福(代表撮影)

この金メダルの価値は国民栄誉賞もの! アジア人選手として初めて五輪フィギュアで頂点に立った荒川静香(24)=プリンスホテル=の偉業に、小泉純一郎首相をはじめとする閣僚たちはもとより、皇室からも絶賛の嵐、嵐…。国民の注目と期待を集める超人気スポーツで日本初の五輪金メダル獲得は、00年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト高橋尚子(33)=ファイテン=と同じ状況。Qちゃんに次ぐ女子スポーツ選手2人目の国民栄誉賞受賞も有力になってきた。

荒川の金メダルの舞いは24日早朝から日本中に感動の嵐を巻き起こした。首相官邸で早起きしてテレビ観戦した小泉首相も興奮の面もちで絶賛した。「やってくれたね。すばらしい演技で感動的だった。メダルを獲ってくれればと思っていたが、金とはうれしい」

大相撲の元横綱貴乃花に「感動した!」と絶叫しながら天皇賜杯を手渡したパフォーマンスが有名な小泉首相だが、約5年間の在任中にまだ国民栄誉賞の授賞はない。金メダル16個を量産した04年アテネ五輪の際も動くことはなかった。

ところが、今回は状況が違う。フィギュアスケートは荒川の04年世界選手権優勝や安藤美姫、浅田真央らアイドルの登場で国民的人気スポーツに。テレビ視聴率は20%、30%台は当たり前。瞬間最高なら40%台に乗る白熱ぶりだった。その異常な高まりの中で五輪金メダルを獲得した状況は、あの高橋尚子のときと酷似している。

00年9月24日、シドニー五輪女子マラソンで日本陸上女子初の五輪金メダルに輝いた高橋には、すぐに国民栄誉賞のプランが浮上、約1カ月後の10月30日には当時の森喜朗首相から表彰された。その森氏が現在、日本体育協会会長としてスポーツ振興に気を配る立場にいるのも、荒川の表彰に影響を与えそうだ。

宮内庁の林田英樹東宮太夫は24日の定例記者会見で、皇太子ご夫妻と長女愛子さまがたいへん喜ばれたと話した。愛子さまは今シーズンからスケートを始めている。荒川が世界の頂点に立ったことは、皇室からも祝福されているのだ。

国民栄誉賞の先輩、Qちゃんからもお祝いコメントが届いた。「内面からの美しさがあふれ出た、すばらしい4分間だと感じました。だれよりも輝いていました」。同じロッテのCMに出演している縁から、大会前に激励のビデオレターを贈り、荒川の心の支えにもなっていた。

小泉首相はこの日、首相官邸からトリノの荒川へ国際電話をかけ、サプライズを予感させる祝福の言葉をおくった。

「日本中がわき立っています。本当にすばらしい演技で、なにもかも満点だった。これからもますます体を大事にしてがんばってください」

もはや国民栄誉賞受賞へ、支障はなし。華麗な演技と表彰式で君が代を歌う姿、そしてさわやかな笑顔で世界を魅了した荒川が、日本のスポーツ史に新たな足跡を刻む。

荒川静香

高い難度だけを追わない。荒川の舞いには「美」「華」「麗」がある(撮影・岡田亮二)写真は合成

■国民栄誉賞とは

内閣総理大臣表彰の1つで、プロ野球の王貞治氏が通算本塁打の世界記録を達成したことをきっかけに、1977年に創設された制度。広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった者に対し、その栄誉をたたえることを目的としている。

◆トリノ五輪から帰国して静養中のフリースタイルスキー女子モーグルの里谷多英は札幌市内の自宅でテレビ観戦

「すごいなあと思いました。五輪で金メダルを獲るのは難しいこと。おめでとうございます」

◆JOC副会長の日本サッカー協会・川淵三郎キャプテン

「朝から見ていた。うれしかった。気負いがなくき然としていた。苦しんできた人だけが本当に競技を楽しめるんだと思った。新しい日本人像を感じたね」

◆同じ早大出身の荒川が金メダル。ロッテ・小宮山悟

「誇りに思う。村主も4位だから。今年はラグビーもよかったし、いいね」

★宮城県民栄誉賞受賞へ

宮城県の村井嘉浩知事は24日、トリノ五輪フィギュアスケート女子で金メダルを獲得した同県出身の荒川に県民栄誉賞を贈る方針を明らかにした。村井知事は記者団に「県民に感動と夢と希望を与えてくれた」とし、宮城県庁の窓には「祝・金メダル」などと文字が張られた。宮城県民栄誉賞はこれまで元プロ野球投手の佐々木主浩氏、ノーベル化学賞の田中耕一氏が受賞している。

★利府町民栄誉賞

荒川静香選手が小学6年から7年間過ごした宮城・利府町は24日、町民栄誉賞を新設し、荒川選手に贈ることを決めた。利府町にはこれまで、功労賞と名誉町民の制度があったが、荒川選手は長野五輪で功労賞を受賞。年齢などを考え名誉町民ではなく、町民栄誉賞を新設することにした。

★荒川に3つ目の「盾」

仙台市は24日、トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香選手に「賛辞の楯」を贈る方針を明らかにした。荒川選手の受賞は3回目。賛辞の盾は、芸術やスポーツなどの分野で優れた業績を挙げ、市のイメージアップに貢献した個人や団体に贈られている。これまでに元プロ野球の佐々木主浩氏らが受賞している。

国民栄誉賞・歴代受賞者
年・月・日氏名分野
77・ 9・ 5王貞治野球
78・ 8・ 4古賀政男作曲家
84・ 4・19長谷川一夫演劇
植村直己登山家
   10・ 9山下泰裕柔道
87・ 6・22衣笠祥雄野球
89・ 7・ 6加藤和枝
(美空ひばり)
歌手
    9・29秋本貢
(横綱千代の富士)
大相撲
92・ 5・28増永丈夫
(藤山一郎)
歌手
    7・28長谷川町子漫画家
93・ 2・26服部良一作曲家
96・ 9・ 3田所康雄
(渥美清)
俳優
98・ 7・ 7吉田正作曲家
   10・ 1黒澤明映画監督
00・10・30高橋尚子マラソン