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2006.02.21 更新

 

日本女子はスイスに敗れ、準決勝進出ならず

スイスに苦戦し、真剣な表情で集まる(左から)目黒、本橋、林、小野寺の日本チーム=パラギアッチョ競技場(共同)

1次リーグ最終戦を行い、女子の日本はスイスに5―11で敗れた。通算成績4勝5敗の7位に終わり、準決勝進出はならなかった。

日本は中盤に1点ずつ返して反撃したが、第8エンドに4点を奪われ、ギブアップした。

カナダが勝ち、スウェーデン、スイス、ノルウェーとともに4強入りした。(共同)

★4強の壁厚く涙の終戦−さわやかに散った日本女子

第8エンド。スイスのスキップ(主将)が、赤いストーンを勢いよく滑らせた。そのストーンが、直前に小野寺がハウス(円)中央付近に置いた黄色いストーンをはじいた。日本は4失点し、5―11に。残り2エンドで挽回(ばんかい)不可能と判断した小野寺は、悔しさをかみ殺して相手スキップに握手。ギブアップ負けとなり、日本の5敗目と3大会連続の1次リーグ敗退が決まった。

「最後を飾れなくて…。後半は粘れたのでよかった」。小野寺の瞳から止めどなく涙が落ちた。目標とする1次リーグ突破には、この日の最終戦に勝って5勝4敗とし、さらにカナダが負けて21日の準決勝進出決定戦に持ち込むことが条件だった。厳しいことは分かっていたが「5勝して日本に帰ろう」と、5人の気持ちはひとつになった。

序盤から追う展開で、第4エンドでは小野寺のミスショットに付け込まれて4失点。中盤粘ったが、その差を取り戻すことはできなかった。リードの目黒とセカンド本橋がコントロールに苦しみ、不利な配置が続いたことも影響した。

前回五輪終了後、小野寺は林を誘い、カーリングを続けるために青森市職員となった。そして2年前に現在の5人となり、スキップが目黒から小野寺に変わったのは1年前。まだ経験の浅いチームだが、小野寺は胸を張って言った。「五輪で素晴らしい試合をできて、(前回五輪に出た)シムソンズを越えたと思う」。青春を「氷上のチェス」に懸け、さわやかな旋風をピネロロに巻き起こした5人の五輪は、涙で終わった。(共同)

★「ご苦労さん」とねぎらう

1次リーグで敗退したが、さわやかな道産子チームにねぎらいの言葉が贈られた。カーリング女子日本の小野寺歩(27)、林弓枝(27)、本橋麻里(19)の3選手の地元・北海道常呂町。21日未明、自宅でテレビ観戦したカーリング協会関係者らは「よくやった」「ご苦労さん」と健闘をたたえた。

強豪のスイス戦。序盤に大きくリードされたが、一時は2点差に迫ると、身を乗り出すようにして声援。結局、最後は引き離されたが、日本カーリング協会競技委員長を務める常呂町の阿部周司助役(57)は「思い切って向かっていったことは評価していい。ここまでやれて良かった」と笑顔。

一緒に観戦していた常呂カーリング協会の松平斉之さん(46)は一投ごとに拍手をしたり、ため息をついたり一喜一憂。「興奮する試合をしてくれた」と満足した様子だった。