2006.02.20 更新
ミラクル返し!カーリング日本女子が英国撃破!
土壇場で踏ん張った。日本女子が前回金メダルの英国を破る大金星。準決勝進出へ望みをつないだ(共同)
やられたら、やりかえす! 1次リーグを行い、女子の日本は前回ソルトレークシティー大会金メダルの英国を第9エンド終了時でギブアップさせ、10−5で撃破する金星を挙げた。通算3勝4敗とし、上位4チームによる準決勝進出に望みをつないだ。前日は05年世界選手権優勝のスウェーデンと延長の第11エンドに衝撃の“ミラクルショット”を決められ、7−8で惜敗し、精神的にもダメージ。だが、スキップ(主将)の小野寺歩(27)=青森市文化スポーツ振興公社=が奮起。もう負けは許されないが、追撃態勢に突入だ。
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同じ勝ちにも、価値がある。小野寺が投じた第9エンドの最終ショットが、きっちりハウス(円)の中央付近へピタリ。一挙3得点を挙げ、10−5。最終エンドだけでは逆転不可能な大差をつけ、前回五輪覇者の英国をギブアップに追いこんだ。
4強入りには負けが許されない中での大金星。カーリング発祥国に完勝して、3勝目。勢いに乗った北国の若き4人娘が、ピネロロのアイスに満面の笑みを輝かせた。
がけっぷちだった。前日、五輪2大会連続メダルの強豪カナダを破り、昨年の世界女王スウェーデンとも延長にもつれこむ激闘を演じた。延長戦最初の第11エンド。先攻の日本はハウス(円)内にストーンを3つ入れ、手前に2つのガード用ストーンも置き、ハウスへの進入経路をキッチリふさいだように見えた。このままなら日本に3点が入り、スウェーデンを破る金星になるはずだった。ところが、歴戦のスキップ(主将)、アネッテ・ノルベリ(39)はわずかなすき間を見逃さず、約50センチの幅に直径29・2センチのストーンを左回りに回転させながら通したばかりか、約40メートル先のハウスのほぼ中心にピタリと止めてみせ、決勝の1点を奪ったのだ。衝撃のミラクルショットで、心も打ち砕かれた。
だが、サードの林弓枝(27)=青森市文化スポーツ振興公社=は胸を張った。「世界の強豪と五輪でいい試合ができたのは、自信につながる」。世界女王を追いつめたスキップの小野寺は「すごい試合でした。スウェーデンはやっぱり世界王者。どんなにいい内容でも負けたらダメ。悔しいです」。唇を噛んだが、世界トップレベルと勝負できる実感をつかんだことが、英国戦に生かされた。
通算3勝4敗。準決勝進出にもう負けは許されないが、小野寺は「今ごろ火がついてきちゃった」とネバー・ギブアップ。さぁ、これからだ。不安よりも期待が膨らむ。
◆目黒萌絵
「強いチームに勝ててうれしい。気持ちで焦ってはダメと思ってプレーした。(残り2試合も)自信はある」
★英主将、完敗認めた
日本にギブアップした英国のスキップ(主将)、マーティンは「全然ダメ。日本はほとんどミスがなかった」と潔く負けを認めた。前回の覇者もこれで通算4勝4敗。準決勝進出は微妙な状態だ。
■カーリング
15世紀ごろにスコットランドで始まったとする説が有力。名称はゆっくりと回転しながら滑る石が、曲がりながら進むことに由来。1チーム4人(リザーブ1人)で構成。ストーンと呼ばれる円形の石を、氷上約40メートル先の的(ハウス)に向かって1人2投、1チーム計8個のストーンを交互に投げ合いエンド(回)が終了。エンドごとに得点を数え、1試合で10エンドを行い総得点で勝敗を決める。得点の数え方は、ハウスの中心に一番近い位置にストーンを投げたチームに得点の権利が与えられ、そのストーンと相手チームでハウスの中心に一番近いストーンの間にストーンが何個あるかで得点が決まる。98年長野大会から正式種目。
| カーリング・五輪成績 | |||
|---|---|---|---|
| 年 | 開催地 | 順位 | |
| 98 | 長野 | 5位 | 5位 |
| 02 | ソルトレークシティー | − | 8位 |
| 【注】順位は左が男子、右が女子のもの | |||


◆本橋麻里
「自分たちのいつも通りのプランで、自分たちのスタイルで戦えた。残り2つ勝って、タイブレークに絡みたい」