本文へ

2006.02.23 更新

 

距離スプリントの恩田ら日本勢は男女ともに準々決勝で姿消す

男子スプリント予選で力走する恩田祐一=プラジェラート距離競技場(撮影・奈須稔)

男子スプリント予選で力走する恩田祐一=プラジェラート距離競技場(撮影・奈須稔)

距離スプリント・フリーを行い、男子(1・3キロ)の恩田祐一(アインズ)は予選上位30人による決勝トーナメント準々決勝に進んだが、5組で6着に終わり2着までが進む準決勝進出を逃した。駒村俊介(ワセダク)は予選43位で落選した。女子(1・1キロ)予選を突破した夏見円(JR北海道)は準々決勝3組4着、福田修子(弘果ク)も同5組5着で敗退した。

入賞が期待された日本勢男女はそろって準々決勝で姿を消した。女子チームスプリントで8位入賞の夏見は3組4位でゴール。2着まで進める準決勝進出を逃し、「残れませんでした。スタートはよかったけど」と苦笑い。男子の恩田は最終コーナーで2位につけながら、混戦に巻き込まれて失速。6位に終わり、「自分の力を出し切って、この順位なら納得できる。悔しさしか残らない。4年後に借りを返したい」と早すぎる敗退にガックリ。

★恩田、悔しさだけの五輪―4年後の雪辱を誓う

準々決勝5組を走り終えた恩田には、悔しさしか残らなかった。「オリンピックは戦場でした。みんな目が違った。ぼくにはまだ浮ついたところがあった」。スキー距離スプリントを勝ち抜いていく上位選手の走りを時折見やりながら、険しい表情で言葉をついだ。

5組で2番手につけて終盤を迎えた。しかし、最後の直線に入る手前で思わぬ出来事が起こった。前に出ようとして殺到した選手と交錯し、スキー板を踏まれた。前の選手のストックが左腕に刺さった。「クラッシュした。ぼくもよく覚えていない」という。これが響いて最下位に沈んだ。「この競技ではよくあること、よけられなかったぼくの責任。自分の力不足」と潔く認めた。

今季はW杯で自己最高の7位となるなど、好調で臨んだが、最後の調整に失敗した。標高1200メートルの合宿地から、2000メートルの高地にある選手村に急に上がったことで、体調が崩れた。疲労蓄積を防ぐために取った策が、恩田には合わなかったという。

「ぼくにはメダルへの思いが足りなかった。他の選手は殺気が漂った」と自身の甘さを敗因に挙げた。「この悔しさは五輪でしか晴らせない。4年後に笑って終われるように、4年間死ぬ気でやる」。苦い思いを味わった25歳は、今後もスプリント専門でメダル獲得を目指すことを宣言した。(共同)

レース後すがすがしい表情を見せる福田修子=プラジェラート距離競技場(撮影・奈須稔)

レース後すがすがしい表情を見せる福田修子=プラジェラート距離競技場(撮影・奈須稔)

★「出るに出られず」−女子準々決勝で敗退の福田

女子の福田が準々決勝で敗退した。スタートから最後尾と出遅れ、終盤に1人かわして5着になるのが精いっぱい。「調子は良かったしスキーも滑ったけど、気持ちに体がついていかなかった。最初の直線で遅れてしまった」と無念さを漂わせた。

20キロリレーでは第1走者として大健闘の1番でつないだ。この勢いで自身今大会最後の種目に挑んだが、やや不得手のフリー走法。「ゴール前の上りで前に出ようと思ったけど、出るに出られなかった」。力負けだった。(共同)