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2006.02.17 更新

 

歴史刻んだ84位−エチオピア初の冬季選手

雪が降り続く中、自慢の長髪をなびかせ、エチオピア選手で初めて冬季五輪に出場した31歳のテクレマリアムがゴールした。スキー距離男子15キロクラシカルで84位。「完走できて最高の気分。エチオピアの歴史に名を刻めて名誉なことだ。長い間の夢がかなった」。各国報道陣に取り囲まれ、一番の人気者になった。

アディスアベバで生まれ、母が国連で働く裕福な家庭で育った。母国は「山の上にいかないと雪もないし、スキー選手はいないよ」と笑う。米国の学校に行った少年時代、1980年レークプラシッド五輪で初めて雪を見て「スキーの喜びを発見した」。3年後、9歳で米国に家族で移住して、念願だったスキー人生の幕が開けた。

60年ローマ、64年東京両五輪男子マラソンを連覇した故アベベ・ビキラが「僕のヒーローだ」と言った。この日のレースは「厳しいコースだったが、前へ前への気持ちを捨てなかった」。アベベの思いを胸に走った。

米国でアルペンスキーやスノーボード教師として働く。次の夢は「レースを続けることだよ」と言って楽しそうに笑った。(共同)

★アジアからも続々参加

タイやネパール、モンゴルなどスキーとは縁遠い印象のアジア各国の選手が、それぞれの思いで奮闘した。

完走中最下位の97位となったタイの48歳、プラワト・ナグバヤラは米国の大学教授で、2大会連続出場だ。「何度も動けなくなったが、ベストを尽くした。すべてのことが楽しかった」と充実感を漂わせた。

ネパール・オリンピック委員会の支援で活動する36歳のダチヒリ・シェルパは95位という成績に「結果は良くないけど、自分はもちろん、ネパールにとっても重要なこと」と胸を張った。(共同)