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2006.02.12 更新

 

射撃の名手、帝王かわす−金1号は29歳グライス

男子20キロを行い、ミヒャエル・グライス(ドイツ)が優勝、金メダル第1号となった。2位は前回の五輪で史上初めて4種目を制したオーレアイナル・ビョルンダーレン、ハルワルド・ハーネボル(ともにノルウェー)が3位だった。

いずれも自衛隊の日本勢は菅恭司が男子の日本勢歴代最高タイとなる14位と健闘。井佐英徳は64位、笠原辰己は68位、斉藤慎弥は79位だった。

★撃の名手、帝王かわす−金1号は29歳グライス

「射撃の名手」グライスは、精密機械のように正確で敏速だった。観客の掛け声にも後押しされ、??職人技?≠ナ的を射止めていく。「金メダル第1号」の勲章は、前回の五輪で4冠を達成した帝王のビョルンダーレン(ノルウェー)でも、今季W杯総合首位のポワレ(フランス)でもなく、29歳のドイツの職業軍人だった。

計20発の射撃でミスは1発のみ。パーフェクトこそ逃したが、満足のできる内容だった。「素晴らしい日だ。ビョルンダーレンに勝つのは難しいが、不可能ではない。最高だ」。高低差の激しい難コースも攻略し「情熱、精神力、決断力がわたしを勝者にした」。表彰台の真ん中で誇らしげだった。

2001年に本格的にW杯に参戦し、翌年のソルトレークシティー五輪にも出場。メダルには遠く及ばず、最高は10キロスプリントの15位だったが、昨年の世界選手権では20キロで2位。今季はW杯総合4位につけている。

射撃と距離スキーを合わせたバイアスロンは「静」と「動」の相反する競技。経験がものをいう。男子20キロは30秒おきに1人ずつスタート。射撃で1発外せば、罰則で1分加算される種目だ。

自分の位置などゴールしてみなければ分からない孤独な戦いでもある。趣味は「やはり自分との戦い」と笑うゴルフとスキー。38番スタートのグライスは、たぐいまれなる集中力でビョルンダーレンの猛烈な追い込みをかわし、栄冠を手にした。(共同)