古巣に恩返しだ! 仙台MF西山が横浜FC戦に闘志

ドリブルで攻め込むベガルタ仙台“秘密兵器”のMF西山(撮影・有吉広紀)
味方にも敵にも恩返しだ! J2ベガルタ仙台のMF西山貴永(22)が、次節6日の横浜FC戦(ニッパ球)出場へ意欲を燃やした。横浜FCは昨年7月から期限付き移籍し、FW三浦知良(40)ら手本となるベテラン勢から多くを学んだチーム。ここまでベンチ入りはないが、持ち味を発揮して試合に絡み、成長した姿をみせつける。
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ミニゲームで何度も走り出すその姿が、試合への飢えを感じさせた。MF西山が横浜FC戦出場へ向け猛アピールだ。
「やってやろう、という気持ちが強い。今回チャンスが回ってきたら最高ですね」
西山が決意を語った。今季期限付き移籍で加入し、攻撃的MFとして期待されながらここまでベンチ入りできず、悔しさを募らせた。早くチームの力になりたい気持ちに加え、次節6日に対戦する横浜FCは、昨年7月に期限付きで在籍した“古巣”。試合出場への熱意は人一倍強い。
約半年間の短い期間だったが、横浜FCでの日々は40歳を過ぎた今も現役でプレーするFW三浦知や元日本代表MF三浦淳ら、経験豊富な選手たちの一挙手一投足に影響を受けた毎日だった。
「ずっとあこがれていたカズさんをみて、練習での姿勢など自分とは全然違った。常に100%で取り組んでいた」
西山がこう振り返った。他にも三浦淳のけり方や同じ左MFだった滝沢の動きも手本とするなど、多くを吸収した。カズら3人は前節3月29日の水戸戦(笠松)で先発しており、今節も出場の可能性は十分ある。横浜FCをJ2降格させた後悔の念もあるが、その分成長したプレーをみせたいところだ。
ベガルタにとっても西山のプレースタイルは大きな武器だ。ブロックを作って守る相手に対し、西山のような早さのある選手が守備網の裏へと抜け出せば、守備組織が崩れてチャンスとなる。この日のミニゲームでも選手たちに積極的に飛び出すことを求めた手倉森監督は、「横浜FCにあのタイプは効く」と西山に大きな期待を寄せた。あとは練習でそれに応えるプレーをみせるだけだ。
「前を向いて勝負にいける選手は少ない。裏へ抜ける動きや仕掛けをアピールしたい」
どんどん前にいくと西山が意気込んだ。この日は居残りでFW平瀬らとシュート練習を行うなど、気合十分。キレのある動きで出場機会を虎視眈々(たんたん)と狙う。
(有吉広紀)
■西山 貴永(にしやま・たかひさ)
1985(昭和60)年7月11日生まれ、宮城県出身、22歳。広島ユースから04年に当時J2の川崎に入団。07年7月に期限付きでJ1横浜FCに移籍。今季から期限付き移籍で仙台に加入した。川崎時代の06年4月8日の広島戦でプロ初出場。今季リーグ戦は出場機会なし。J1通算16試合出場0得点。1メートル62、62キロ。ポジションはMF、背番号は「20」
★「間延びするな!」手倉森監督カミナリ
この日のミニゲームの最中、気の抜けたような単純なミスが出たときに手倉森監督から「間延びするな!」と珍しくカミナリが落ちた。指揮官の檄が効いたのか、その後選手たちは裏への飛び出しなど意図した攻撃の形を何度も披露。指揮官は「何をさせようとしているかを、選手たちが意識してくれれば内容も変わる」と、集中したプレーを選手たちに求めた。








