2007年03月26日 更新

大阪国際滝井は13年ぶり3度目の頂点!

優勝を決め喜びを爆発させる大阪国際滝井(撮影・山田俊介)

優勝を決め喜びを爆発させる大阪国際滝井(撮影・山田俊介)

 第38回春の高校バレー最終日(25日、さいたまスーパーアリーナ)男女決勝が行われ、女子は大阪国際滝井(大阪第1)が前回大会優勝の東九州龍谷(大分)に3−1で快勝。第4セット直前に丹生谷(にゅうのや)智里コーチ(33)の辞任が知らされる“サプライズ”で選手が発奮、13年ぶり3度目の頂点に立った。

 生徒を信じた“サプライズ”だった。第4セット直前に、才崎哲次監督(50)が「この大会で丹生谷コーチが辞める」と告白。衝撃は、選手の闘志に変わった。最後は内藤みなみ(1年)のクロススパイク。コーチへの恩返しを込めた日本一を、涙と笑顔でわかち合った。

 「奮い立たせる意味で“ここ一番で話そう”と思っていた。日ごろからプラスに考えるように練習させているので、思い通りでした」

 13年前、就任1年目で全国の頂点に立った名将の会心の秘策だった。低迷した6年前からVリーグ女子・岡山シーガルズと連携し、年3度の合宿や合同練習を敢行。プロを相手に自信をつけた選手たちは、最高到達点3メートル01の東九州龍谷のエース川原麻実(2年)の強打もおそれずに拾った。相手の高いブロックを逆利用しようと、スパイクは弾いて外へ出す作戦。東谷幸子(2年)が24点、内藤が27点とフル回転。準決勝まで1セットも落としていなかった相手を飲み込んだ。

 「『心、技を制す』の言葉があるように、考えるバレーがうちの特長。胴上げの最後は叩きつけられたけど、うれしい」。才崎監督の巨体は胴上げで宙に浮かなかったが=写真下、“考える乙女”の底力が伝統を復活させた。

(周伝進之亮)

◆大阪国際滝井・才崎哲次監督

「準決勝でよかったセンターの卜部がマークされると思ったので、レフトを多用する作戦が的中しました。ずっと継続してきたことの集大成として、日本一になれたことがうれしい」

◆下敷領ゆう子(2年)

「感謝の気持ちを伝えられてよかった」

◆熊谷桜子(2年)

「相手が焦っていたので低いトスや高いトスをまぜてうまくいきました」

◆小川由希子(2年)

「お世話になった人に日本一という形で伝えられてうれしい」

◆東谷幸子(2年)

「どんな時でも仲間を信じてやってきました」

◆内藤みなみ(1年)

「相手のブロックが高いので、ひじを狙いました。感謝でいっぱい」

◆卜部里菜(1年)

「応援してくれている人に、日本一で恩返しできてうれしい」

◆伊東弓貴(1年)

「裏で働いて支えてくれた人に感謝しています」

◆中道真智子(1年)

「日本一という形で返せてうれしい」

◆島崎いずみ(2年)

「応援してくださった方に日本一をみせられてうれしい」

◆岩崎紗也加(1年)

「あこがれの舞台で、みんなの力で日本一になれました」

◆萩原瑞希(1年)

「お世話になった人に日本一で返せました」

◆宮原さやか(1年)

「感謝の気持ちを日本一で伝えられました」

■大阪国際滝井

 昭和4年創立の女子校。同23年から帝国女子と称していたが、平成5年から現名に改称。所在地は大阪府守口市。中田碩也校長。全校生徒592人。バレー部は昭和36年創部。現部員は23人。春高は2年連続16回目の出場。第23回、25回大会で優勝。主なOGは野村まり、岡野弘子、金森純子(いずれも岡山シーガルズ)。