亡き友に捧ぐ!女子は東九州龍谷がV

女子で優勝した東九州龍谷の選手たちは、大会前に亡くなった後藤美佳さんの遺影を中心にVサイン
第37回春の高校バレー最終日(26日、東京・国立代々木競技場第1体育館)男女決勝を行い、女子は東九州龍谷(大分)が京都橘(京都)に逆転勝ちし、19年ぶり2度目の栄冠を手にした。
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誰もが泣き笑い。東九州龍谷の選手は、代わる代わる遺影を抱きしめ、亡き後藤美佳さんに優勝を報告した。「美佳のために優勝したかった。絶対に金メダルを持ち帰らないといけないと思ってプレーしました…」と、内原主将(2年)が声を震わせた。
大会メンバーだった後藤さんが劇症型ウイルス性心筋炎で亡くなったのは大会直前の17日。大きなショックを受けた監督、選手を救ったのは後藤さんの両親の言葉だったという。「“美佳の分まで頑張ってください”と逆に励まされて…」と相原昇監督はしみじみと振り返る。
第1セットを17対25で落とした直後、同監督が声を振り絞った。「美佳に金メダルを持って帰ろう!」。この言葉に選手は奮い立ち、続く3セットを連取。亡き友への思いが、19年ぶりの優勝につながった。
(片倉尚文)
■東九州龍谷
1899年創立の私立高。大分・中津市。廣池重徳校長。生徒数616人。バレー部創部は1957年で、98年に扇城高から現校名に変わった。春高は17年連続22度目の出場。主なOBは、永富有紀(元全日本)、楠原千秋(ビーチバレー)。
★京都橘、逆転負けに涙
京都橘を初の決勝進出に導いた高校女子屈指のエース西山(2年)の瞳から涙があふれた。両軍最多の25得点を挙げる活躍を見せたが、全員バレーの東九州龍谷に逆転負け。「マークされるのはわかっていたので、一本で決めたかった。悔しいけど、次につなげたいです」。3年前に4強入りした姉・由樹(JT)を超える準優勝にも笑顔はなし。「インターハイでは粘りのあるチームが相手でも勝ちたい」と雪辱を誓った。








◆東九州龍谷・相原昇監督
「われわれは決して目立たないチームでしたが、全員バレーで優勝できた。第1セットを奪われて苦しい状況の中、選手がよく頑張ってくれました。子供たちがたくましかった」
◆松山美華(2年)
「達成感があります。とてもうれしいです」
◆藤本亜佐子(2年)
「(途中出場して)雰囲気を変えられたと思う」
◆河合由貴(1年)
「優勝できたのはチームのみんなのおかげです」
◆川原麻美(1年)
「10年バレーをやって、やっと日本一になれた」
◆大村祥子(1年)
「多くの人が支えてくれたから優勝できました」
◆山本順子(1年)
「助けてくれた多くの方々に感謝したいです」
◆丸山野志保(2年)
「まだ信じられません。胸がいっぱいです」
◆天野由梨(2年)
「全員バレーができたから全国制覇できました」
◆片下恭子(1年)
「今までの人生で一番うれしい。感動しました」
◆益田友利絵(2年)
「ずっとバレーをやってきて最高の思い出です」
◆荒石真奈美(2年)
「みんなで頑張ってきたから結果を出せました」