深谷4年ぶりV!八子が頂点導く

深谷・八子

チームを栄冠へ導いた深谷・八子を中心に、歓喜の輪ができる(撮影・門井聡)

第36回春の高校バレー最終日(26日、東京・国立代々木競技場第1体育館) 男子は深谷(埼玉)が1年生エース八子(やこ)大輔の活躍で、昨年準優勝の東北(宮城)を3−1で撃破、4年ぶり3度目の全国制覇を達成した。1年生の八子が1メートル92の長身を利して、チーム最多の20本のアタックを東北のコートに叩きつけた。「ホッとしました。自分がエースなので、きつかったです」。

小学時代はサッカーのFWとして活躍した。母のすすめで中学からバレーを始めると、その後は生来の運動神経を生かし、とんとん拍子。中学2、3年時に五輪有望選手賞、昨年の埼玉国体は1年生ながらセンターとして優勝に貢献した。

だが、レフトにコンバートされた今大会は、重圧に押しつぶされそうになった。3回戦の高松工芸戦後に帯状疱疹を発症し、点滴治療を受けた。この決勝戦も、第1セットでは不調から一度ベンチに下げられた。

「最初は弱気になった。でも第2セットからはガムシャラにプレーしたのが良かった。この優勝でテングにならず、3冠を目指したい」。名門復活の牽引車が、深谷の黄金時代を切り開く。

★やったゼ深谷!!

◆篠村矩行(2年)

「決勝は自分の仕事ができず、周りに感謝です」

◆間瀬公平(2年)

「大会が進むにつれ、みんな調子が上がった」

◆瀬戸口竜矢(1年)

「優勝できてうれしい。その一言だけです」

◆渡辺俊介(1年)

「来年は2連覇目指してがんばります」

◆浅野智広(1年)

「ボクの悪いトスを打ってくれて、感謝します」

◆戸森雄基(2年)

「みんなにおんぶにだっこだった。うれしい」

◆加嶋広高(2年)

「インターハイでも優勝します」

◆深谷・小林旭監督

「3年ぶりの出場で、いい結果を残せて本当に良かった。毎試合決勝戦のつもりで戦いました」

■深谷高校

1974年創立の県立高。中島正校長。生徒数720人。創立と同時にバレー部創部、現部員数11人。春高は3年ぶり23度目の出場、優勝3度。主なOBは小林悟(東レ)。

★東北、悔いも涙もナシ

2年連続準優勝の東北に、涙はなかった。センター数野真人(2年)のブロックなどで第1セットを取ったが、八子を中心とする深谷の豪打の前に敗れた。それでも高橋悠主将(2年)は「決勝の舞台でいいプレーができた。今できることはコートに置いてきました」と胸を張った。