リベンジ達成!共栄学園、10年ぶりV!!

共栄学園の選手たち

10年ぶりの優勝を達成した共栄学園の選手たちが、バンザイ!(撮影・大西史朗)

第36回春の高校バレー最終日(26日、東京・国立代々木競技場第1体育館) 男女の決勝が行われ、女子は共栄学園(東京第1)が、アタッカーとセッターを兼ねる大槻真弥、千葉智枝美(ともに2年)を中心とした多彩な攻撃で前年覇者の九州文化学園(長崎)を3−0で破り、10年ぶり2度目の優勝を飾った。

うれし涙と歓喜の笑顔が、共栄学園コートに広がった。昨年優勝の九州文化学園をストレートで破り、実に10年ぶりの全国制覇達成だ。

「春高で九州文化に絶対にリベンジしようと、みんなで誓い合いって練習した。勝てたのはその成果です」。平均身長1メートル68。小柄な集団を優勝に導いた1メートル65の主将・大槻は声を震わせた。

大槻にとっては、1年越しのリベンジ達成だ。1年生で出場した昨年の春高は大会直前に左足首を捻挫。何とか出場したが、本来の力を出せぬまま準決勝で下北沢成徳に敗れた。そして昨年のインターハイでは九州文化学園に決勝戦で敗れる。

「悔しさだけが残った。今大会は優勝しか頭にありませんでした」

共栄が採用する2セッター制。トスを上げるだけではなく、アタックも積極的に打つチームの最重要ポジションを、昨秋から大槻とともに担う千葉が言う。「真弥(大槻)が練習に付き合ってくれて的確なアドバイスをくれました。彼女がいるから私は安心してプレーできる。今年のチームがまとまっているのは、真弥のおかげです」。

決勝戦で2人で挙げたポイントは計25点。「快勝の要因は2セッターが機能したこと。レベルの高いバレーでした」と84年準優勝の元全日本・益子直美さんも舌を巻くプレーを2人が演出した。

「みんなが私についてきてくれたことが何よりも嬉しい」。大槻は充足感に浸っていた。

(片倉尚文)

★共栄バンザ〜イ

◆渡部仁美(2年)

「最高です、としか言葉がでません」

◆日置 恵(1年)

「初めてセンターコートでプレーできて嬉しい」

◆松本かおり(2年)

「夢にまで見た舞台で勝てたことが嬉しい」

◆仲田佳織(1年)

「初めての全国大会でプレーできてよかった」

◆小川春奈(2年)

「優勝できてみんなにありがとうと言いたい」

◆峯岸智佳(1年)

「先輩たちや先生たちについてきてよかった」

◆幸田 愛(1年)

「嬉しい。また優勝できるように頑張る」

◆佐藤礼美(2年)

「決勝でもミスなくプレーできてよかった」

◆山村 唯(1年)

「センターコートでプレーできて最高でした」

◆共栄学園・太田豊彦監督

「身長はありませんが、(2セッターなど)新たなバレーボールにチャレンジして、結果を残せたので満足です」

★そのとき

大槻の母・浩美さん(44)はスタンドから声援を送った。昨年は大槻がけがをしていたこともあり、ハラハラドキドキの観戦だったが、「今年は(優勝に)自信があったようで、私も去年より安心して見ていられました」。この朝には電話で「真っ白になって、この試合がスタートと思って頑張りなさい」と娘に伝えた。「本当に良く頑張りました」と声を弾ませていた。

■共栄学園高校

1933年創立。倉島新治郎校長。生徒数840人。バレー部は1946年創部、現部員数24人。春高は4年連続17度目の出場、優勝2度。主なOGは益子直美(元全日本)、大貫美奈子(NEC)。

★連覇ならず…九州文化学園

2年連続3度目の優勝を狙った九州文化学園だが、共栄学園のコンビバレーに翻弄され、ストレートで敗戦。「1セットでも取ったら流れは変わると思ったのですが」と井上博明監督。昨年の優勝メンバー樋口美紀(2年)は「自分たちのバレーをして負けたなら仕方ないけど、それができなかった。自分がもっと頑張れば、いい試合になったはず…」と悔し涙に暮れた。

各個人賞
コカ・コーラ・インプレッシブプレーヤー賞
【男子】 高橋悠、中島悠太(以上東北)篠村矩行、八子大輔(以上深谷)深津旭弘(星城)高松卓矢(別府鶴見丘)
【女子】 大槻真弥、千葉智枝(以上共栄学園)樋口美紀、野口彩佳(以上九州文化学園)泉夏子(誠英)南早希(東九州龍谷)
ベストルーキー賞
【男子】 八子大輔
【女子】 狩野舞子(八王子実践)
ベストリベロ賞
【男子】 川畑克也(星城)
【女子】 小川春奈(共栄学園)
優勝監督賞
【男子】 小林旭(深谷)
【女子】 太田豊彦(共栄学園)
応援賞
八王子実践(開催地)大成女(茨城)日本航空(山梨)