男子も長崎県勢、佐世保南が初優勝

胴上げされる佐世保南の木村主将。師弟でつかんだ優勝だ(撮影・寺河内美奈)
全国高等学校バレーボール選抜優勝大会最終日(26日、国立代々木競技場) 男子は25年ぶり2度目の出場の佐世保南(長崎)が初制覇。昨年のインターハイ準優勝の実力を決勝でも発揮し、2度目の優勝を目指す東北(宮城)を3−1で下した。女子優勝は同じ長崎県佐世保市の九州文化学園。史上3度目の“同県アベックV”となった。
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男子の頂点は佐世保南。選手たちの手で北島出監督(59)の体が2回、3回と舞い上がった。
「苦しい日もありましたが、勝つたび(チームが)1つになりました。きょうも2セット目を取ってから、いい顔でプレーしていましたよ」
指導歴37年の名伯楽は白髪頭をかき、顔を真っ赤にした。79年に佐世保南、00年に壱岐で春高出場。01年に佐世保南にコーチで復帰した。11月18日に定年の60歳を迎える。最後の花道を飾るべく、大会前まで監督を務めていた音丸健治氏(47)と今大会限定で入れ替わり、チームを指揮した。
だが、開幕前日の19日に、音丸コーチが長崎県内の清峰高に4月から転勤することが決定。突然の“チーム崩壊”が、発奮材料になった。選手だけのミーティングで対戦相手のビデオを冗談を交えながら分析。リラックスムードをつくり、決勝に結びつけた。
「監督もコーチも任せてくれたので、やりやすかった。優勝できてよかったです」と木村勇哉主将(2年)。音丸コーチは「恵まれています。優勝したから、異動が取り消しにならないかな」と涙をこぼした。師弟の思いがひとつになって、頂点へ。この勢いを、新体制でも引き継ぐ。
(佐久間賢治)
★佐世保南Vコメント
◆木村勇哉(2年)
「優勝候補と言われて重圧はあったけど、跳ね除けました」
◆服部弘武(2年)
「もっと判断を早くして、足を引っ張らないように頑張ります」
◆宮本剛(2年)
「北島監督に『かつてのエース』と言われたので、打っていきました」
◆澤山大輝(2年)
「後輩がオレたちのために働いてくれて、感謝しています」
◆白川雅貴(2年)
「2年生で1人だけ先発じゃなかったけど、チームに貢献したかった」
◆重村健太(2年)
「トスワークが気持ち低かったので、高くしたのがよかったです」
◆中村優輝(2年)
「体育館のスケールに驚くばかりだったので優勝は信じられなかった」
■佐世保南
1949年創立の県立校。神田敏輔校長。生徒数は936人。バレー部は開校とともに創部、現在の部員数は30人。春高出場は2度で、前回の79年は1回戦で敗退した。
★同県男女アベックVは3度目
同都道府県勢の男女アベック優勝は過去2度。76年の第7回大会で男子・大商大高と女子・泉州の大阪勢が、83年第14回大会で男子・東亜学園、女子・八王子実践の東京勢が記録。今大会の男子・佐世保南、女子・九州文化学園の長崎勢によるアベック優勝は、史上3度目。
★東北はダルビッシュをスカウト?
2年ぶり2度目の優勝を目指した東北は惜敗。レフトエース加藤伸弥(2年)は「優勝は逃したがここまで来られて満足」とすべて出し切った表情。佐々木繁雄監督(53)は「2セット目のジュースがとれなかったのがすべて。でも選手はよくやったと思います」と語った。この日は甲子園で同校野球部のダルビッシュ投手がノーヒットノーランを達成。「野球部と一緒に優勝したい」と語っていた佐々木監督は「ウチの決勝進出が発奮材料になったかな? 彼はバレー選手にもしたい素材」と話した。








◆井上周二(2年)
「インターハイに向け、春高優勝の重圧に負けないようにします」