男子は岡谷工が3年ぶり4度目の日本一

岡谷工が優勝の瞬間

岡谷工が優勝の瞬間、徳武=右=が歓喜のジャンプ

バレーボールの全国高校選抜優勝大会最終日(26日、東京・国立代々木競技場) 男子決勝は、岡谷工(長野)が鎮西(熊本)に3−1で勝利。スタメン平均身長1メートル86・3の最長身チームが、高さと組織力で3年ぶり4度目の日本一に返り咲いた。4度目の春高優勝は藤沢商(神奈川、現藤沢翔陵)の5度に次ぐ2位タイ。黄金時代の復活だ。

激戦に幕を下ろしたのはベストルーキーに選出された徳武正哉だった。センターから一人時間差で強烈なスパイクを叩きこむ。岡谷工の全選手がコートに集まり、胴上げ開始。壬生義文監督(47)が6度宙に舞った。

「どこのチームよりも練習をやってきた自信があったので、それを決勝で出せてよかった」

セッターの北沢浩主将(2年)が胸を張る。朝1時間、夕方5時間の猛練習を休みなしで続けてきた。派手さはないが、スタメン平均1メートル86・3の大型チーム。伝統の3枚ブロックで鎮西の国村、高尾のスパイクを迎撃し、竹田昭徳、野中信也(2年)の両エースが打ちまくった。第3セットこそ失ったが、組織力でつかんだ勝利だ。

「長野県の田舎の公立高校でも練習に練習を重ねれば日本の頂点に立てるんだと再び証明したかった。技術以上に精神面を鍛えてきました」

まさに名将。壬生監督は3連覇した2000年以来の日本一返り咲きだ。84年に古い民家を買い取って寮に改修。壬生夫妻と選手の共同生活が始まり、春高に20年連続出場して優勝4回。今では寮も2軒に増えたが、「おばちゃん」と慕われる監督夫人の智子さん(46)がすべての食事をつくる。どんなに寒くてもチームの中は温かい。雪深い岡谷に、ひと足早い春が来た。

◆北沢浩(2年)

「去年が悔しい負けだったからうれしい」

◆竹田昭徳(2年)

「ここまでやってきたことを春高で出せました」

◆徳武正哉(1年)

「優勝にあこがれていたから、感動してます」

◆久保田寛仁(1年)

 「監督やチーム全員に支えられて勝てました」

◆木村洋平(2年)

「今年初めての大会で勝てたのがうれしい」

◆野中信也(2年)

「一人ひとりの頑張りで勝ち取った優勝です」

◆斎藤圭一朗(1年)

「同じ1年生の徳武、久保田と頑張れた」

■岡谷工

明治45年創立の県立高。諏訪湖のほとり、長野県岡谷市にある。全校生徒は約800人。西澤興一校長。バレー部は昭和15年創部で、現在の部員数は27人。春高は平成10年の第29回大会の初優勝から3連覇している。OBは市橋祐之(堺)、浅川敏(東レ)、大森陽祐(NEC)、円山利明(旭化成)ら。