2008年05月06日 更新

【体操】塚原いける!父超え4度目の五輪出場へ望みつなぐ

オヤジを超える。塚原が父・光男さんを上回る、五輪4度目の出場を狙う(撮影・浜坂達朗)

オヤジを超える。塚原が父・光男さんを上回る、五輪4度目の出場を狙う(撮影・浜坂達朗)

 体操・NHK杯兼北京五輪代表決定競技会第1日(5日、岡山県体育館)北京五輪代表選考会を兼ね、男子はアテネ五輪団体金メダルの冨田洋之(27)=セントラルスポーツ=が総合得点182.450で首位に立った。4度目の五輪出場を目指す塚原直也(30)=朝日生命=は8位、最終日に望みをつないだ。昨年の世界選手権で4つのメダルを獲得した水鳥寿思(27)=徳洲会=は16位で、代表入りが絶望的となった。女子のエース鶴見虹子(15)=朝日生命ク=は4位スタートとなった。

 ベテランは勝負の“ツボ”を知っている。ポイント換算で重視される最初のつり輪。塚原が力技に耐え、ひねりを加えたD難度の着地に成功すると、両拳を突き上げた。

 「前半の演技はよかった。とにかく狙うのはポイントしかない」

 つり輪はエース冨田に次ぐ15.250で全体の2位。種目別ポイントであん馬とともに“高配当”の得意種目で3ポイントを稼いだ。

 30歳になった塚原の夢は、五輪で5個の金メダルを獲得した父・光男氏(60)=日本体操協会副会長=を超える五輪4度目の出場だ。アテネ五輪で団体金メダルを獲得した息子に、父は「昔とレベルが違う。私の5つより価値ある金」と称賛した。

 元五輪選手の母・千恵子さん(60)も全面支援。ユニホームは所属するチームカラーの赤を基調に金、白、銀。風水に造けいの深い母の教えで運気上昇をもたらす今年のラッキーカラーをちりばめてある。

 「ここまできたらポイントを取るしかない。(代表争いは)ギリギリだと思うけど、(最終日は)きょうの前半みたいな演技を通したい」。10代の若手選手が台頭するなか、計算が尽くされた演技で、種目別選考3枠に滑り込む。

(山田貴史)

★水鳥は精彩欠き16位

 水鳥は第2次選考会の11位から16位に後退。左腕の痛みは、肩にまで達していた。あん馬の演技中断など各種目で精彩を欠き、2大会連続の代表は絶望的だ。冨田とともに日本の二枚看板と言われた男は、「不安もあって試合前の練習から力を使いすぎた。本番では力が入らなかった」。具志堅強化本部長も「本来のキレがない。若手が、出てきているとはいえ残念」と、もどかしそうだった。

★鶴見「全体的にダメ」

 女子のエース鶴見は、2次選考会の2位から2つ順位を下げた。「全体的にダメだった。前日の練習で疲れちゃった。(段違い)平行棒でコケたのは、すごいショック」。昨年末から2度骨折した左手甲も回復しており、最終日に逆転での大会連覇を目指す。


■北京への道

 男子体操の代表は6人。4月の北京五輪代表第2次選考会の上位18人が最終選考会となるNHK杯に出場。五輪選考は2次選考会の半分の得点と、今大会の得点を合わせた合計の上位3人が決定。残る3人は総合4〜12位の中から、種目別成績をポイント換算し、上位が代表選出される。換算では日本が弱点としているあん馬とつり輪に重点が置かれている。

 【男子】▼個人総合1回目 (1)冨田洋之(セントラルスポーツ)182.450点(持ち点91.000、1回目91.450=床運動14.050、あん馬15.100、つり輪15.900、跳馬15.050、平行棒15.850、鉄棒15.500)(2)内村航平(日体大)181.150点(3)鹿島丈博(セントラルスポーツ)180.025点(4)坂本功貴(順大)178.400点(5)桑原俊(徳洲会)178.300点(6)田中和仁(徳洲会)178.025点
 【女子】同 (1)大島杏子(朝日生命ク)117.075点(持ち点57.725、1回目59.350=跳馬14.600、段違い平行棒14.750、平均台15.000、床運動15.000)(1)美濃部ゆう(朝日生命ク)117.075点(58.175、58.900=13.550、15.000、15.650、14.700)(3)上村美揮(朝日生命ク)116.600点(4)鶴見虹子(朝日生命ク)116.450点(5)新竹優子(大阪・羽衣学園高)115.300点(6)黒田真由(中京大)114.750点