2008年05月02日 更新

【F1】スーパーアグリどこへゆく…次戦トルコなのにマシン英国に

佐藤琢磨がハンドルを握るスーパーアグリのマシン。再び見ることはできるのか(AP)

佐藤琢磨がハンドルを握るスーパーアグリのマシン。再び見ることはできるのか(AP)

 資金難で今後のF1世界選手権参戦が危ぶまれているスーパーアグリのマシン2台が、英国のホンダF1の工場に輸送されていたことが1日、判明した。他チームは次戦会場のトルコに輸送しており、継続参戦を危ぶむ見方がさらに強まっている。“親会社”ホンダとは4月30日に会談。結論は出なかったが、連休明けに再び会談する公算が大きく、チーム存続はいよいよ赤信号がともった。

 4月30日までの会談で明確な方針が決まらず、トルコGP(11日決勝)以降の参戦が宙に浮いているスーパーアグリ。前戦のスペインGPはホンダが約3億円の参戦費用を肩代わりする形で出場にこぎつけたが、ホンダ関係者はサンケイスポーツの取材に「自力で存続できるチームをサポートするのがわれわれの意図。存続できないチームを短期的に助けても意味がない」と話すなど、厳しい状況が続いている。

 そこへ、スーパーアグリのマシンが2台ともホンダの英国拠点に輸送されていた事実をロイター通信が伝えた。他チームはスペインGP後に機材一式をイタリアに輸送。そこからフェリーで3日をかけてトルコまで輸送するが、イタリアに着いたスーパーアグリの機材に車体は含まれていなかったという。

 マシンがホンダF1の工場に運ばれたのは、何らかの補修を受けるため、もしくは継続参戦が決まってから空輸する−という可能性も否定できないが、本来の所有者に車体を返納したとの憶測も強まっている。

 ホンダが求めているのは「新パートナーと資本提携し、独力で生きていけるチーム」(前出関係者)。8日にトルコGP会場で行われる国際自動車連盟(FIA)の車検を前に、残り時間は刻々と短くなっている。

(石原有記)


■スーパーアグリ・これまでの経緯

 ▼3月10日 F1開幕4日前に、英国企業との資本提携で今季参戦が可能になったと発表
 ▼4月4日 同社との正式契約で目標期限だった第3戦バーレーンGPが開幕。契約発表はなし
 ▼8日 14日からのバルセロナ合同テストに参加しないと、佐藤琢磨が自身のサイトで発言
 ▼9日 チーム首脳が提携交渉について「詳細を詰めている。頓挫することはない」と明言
 ▼16日 交渉が暗礁に乗り上げたことを発表
 ▼25日 継続参戦が危ぶまれる中、スペインGP開幕当日に出場を発表
 ▼30日 ホンダと“最終会談”と伝えられるも、決断は下りず