2008年04月29日 更新

【バレーボール】30歳・狩野が初選出!女子世界最終予選代表

 日本バレーボール協会は28日、世界最終予選兼アジア予選(5月17〜25日、東京体育館)の全日本女子代表12人を発表した。30歳のアタッカー、狩野美雪=写真=は初選出。右アキレスけん断裂のため、代表から漏れた妹・舞子(19)=ともに久光製薬=のぶんまで奮闘を誓った。

 遅咲きのベテランに、スポットライトが当たる。昨年11月のワールドカップ(W杯)代表12人のうち、腰痛の大山加奈(東レ)、庄司夕起(パイオニア)以外の10人が選出されたなか、シニア代表初選出の狩野は、うれしそうに照れ笑いを浮かべた。「代表の雰囲気は厳しいけど、しっかり責任を果たしたい」。

 日の丸を背負うのは東京学芸大在籍時、ユニバーシアード代表に選出されて以来、約10年ぶり。中学、高校の保健体育の教員資格を持ち大学卒業後は茂原でプレー。2年前に久光製薬へ移籍して以降、眠っていた才能が開花。柳本晶一監督は「守備を固め、チームの武器である速さを殺さないことを重視した。狩野はスピードと守備面を評価した」と、期待する。

 中3で日本代表候補となった早咲きの妹は、2月のVリーグ公式戦で右アキレスけんを断裂、手術を受けた。完治には半年かかるため、北京本選の出場も絶望的な状況。「妹にもがんばってほしい」。傷ついた妹を励ますため、姉の意地をみせる。

(江坂勇始)

★エース・栗原「全力でやる」

 アテネ五輪に続いて、世界最終予選でもエースとなる栗原恵(パイオニア)は、腰痛で代表から落選した盟友・大山を思いやった。「私もがんばらないといけない」。大山は昨季のVリーグ公式戦をすべて欠場したが、会場で顔を合わせたときは励ましの言葉をかけてきた。「全力でやることは変わりない」と2大会連続の五輪出場へ、表情を引き締めた。


■北京への道

 男女とも世界最終予選兼アジア予選には8カ国が参加し、総当たり戦を行う。五輪出場権は、女子が(1)全体の最上位(2)日本、韓国、タイ、カザフスタンのアジア4カ国で最上位(3)その2チームを除く上位2カ国−の計4チームが出場権を獲得。日本、ドイツ、ポルトガルの3カ所で開催する男子は(1)日本ラウンド全体の最上位(2)日本、豪州、韓国、イラン、タイのアジア5カ国で最上位−の計2チームとなる。

全日本女子・北京五輪最終予選メンバー
背番号名前所属身長体重ポジション
栗原恵(23)パイオニア18669WS
多治見麻子(35)パイオニア18070MB
※3竹下佳江(30)JT15952
大村加奈子(31)久光製薬18470MB
高橋みゆき(29)NEC17065WS
佐野優子(28)久光製薬15954
杉山祥子(28)NEC18466MB
桜井由香(33)デンソー16763
狩野美雪(30)久光製薬17465WS
11荒木絵里香(23)東レ 18679MB
12木村沙織(21)東レ18466WS
14河合由貴(18)JT16863
【注】※は主将。WSはウイングスパイカー、Sはセッター、MBはミドルブロッカー、Lはリベロ