2008年04月27日 更新

【柔道】男女4階級で五輪出場枠獲得−アジア選手権 

アテネ五輪銀メダルの泉(左)が代表に決定。北京五輪では連続の表彰台を狙う(共同)

アテネ五輪銀メダルの泉(左)が代表に決定。北京五輪では連続の表彰台を狙う(共同)

 アジア選手権第1日(26日、韓国・済州島)男女各4階級を行い、五輪代表候補の男子90キロ級の泉浩(旭化成)と女子70キロ級の上野雅恵(三井住友海上)が優勝、男子81キロ級の小野卓志(了徳寺学園職)が3位となり、いずれも規定により出場枠を獲得、五輪代表に決まった。今大会の出場で枠が獲得できる状況だった男子100キロ級では竹谷知記(警視庁)が5位、この階級の代表候補の鈴木桂治(平成管財)が北京行きを決めた。27日の最終日で男子60キロ級の平岡拓晃(了徳寺学園職)、同66キロ級の内柴正人(旭化成)が枠を獲得すれば、日本は北京で男女全階級出場となる。

★90キロ級・泉、ひと息

 北京五輪のアジア「5枠」をめぐる戦いで、男子90キロ級の日本は5位の位置にいた。枠を逃せば、日本柔道史上初の屈辱だった泉は「重圧から解き放たれた。ホッとしている」と安どの表情を浮かべた。

 勝てば枠獲得が確実になる準決勝は無理にポイントを狙わず、相手への指導2つで優勢勝ち。緊張感で「いきたくても体が動かなかった」と、指導1つの差で競り勝った。アテネ五輪は銀メダル。今年は2月のドイツ国際から全日本選抜体重別選手権、今大会と3大会連続で制して勢いを取り戻してきた。「やっとスタートラインに立てた」と北京を見据えた。


■柔道・北京五輪アジア出場枠

 開催国の中国と、昨年の世界選手権で枠を確保済みの国を除き、各階級で男子5、女子3枠を争う。今大会で優勝すれば無条件で枠を獲得。各階級で残った枠は、06年アジア大会、昨年と今年のアジア選手権で、各大会での順位に応じて獲得したポイントの3大会合計が多い順に決まる。今大会は2位が60点、3位が40点など、各順位の得点がこれまでの2大会の2倍になっており、下位からの一発逆転も可能になっている

■泉 浩(いずみ・ひろし)

 1982(昭和57)年6月22日、青森県生まれ、25歳。アテネ五輪銀メダリスト。05年世界選手権優勝。2月のドイツ国際を制した。明大出、旭化成。得意技は背負い投げ、大外刈り。1メートル73

■小野 卓志(おの・たかし)

) 1980(昭和55)年6月25日、茨城県生まれ、27歳。05年世界選手権3位。07年嘉納杯東京国際2位。筑波大出、了徳寺学園職。得意技は小外刈り。1メートル81

◆小野

 「枠を取れて肩の力が抜けた。メンタル面で強くなった。この経験を本番につなげる」

■鈴木 桂治(すずき・けいじ)

 1980(昭和55)年6月3日、茨城県生まれ、27歳。アテネ五輪100キロ超級金メダリスト。世界選手権は03年無差別級、05年100キロ級で優勝。国士大出、平成管財。得意技は内また、大外刈り。1メートル85

■上野 雅恵(うえの・まさえ)

 1979(昭和54)年1月17日、北海道生まれ、29歳。アテネ五輪金メダリスト。07年嘉納杯東京国際優勝。北海道・旭川南高出、三井住友海上。得意技は大外刈り、体落とし。1メートル60

◆上野

 「『気』を出すことをテーマにした。順調にきている」