2008年04月21日 更新
【自動車】インディで美人ドライバーのパトリック初V!

最高時速300キロを超えるスピードを制したパトリック。インディ史上初の女王となった(AP)

速さをキープしながら、巧みな燃費走行(手前)。テクニックもある(AP)
インディカーシリーズ第3戦・ブリヂストン・インディジャパン300マイル決勝(20日、栃木・ツインリンクもてぎスーパースピードウェイ)美人ドライバーのダニカ・パトリック(26)=米国、AGR=が残り3周の198周目に逆転、200周を1時間51分2秒6739=平均時速164.258マイル(約264.3キロ)で走破、フル参戦4年目、通算50戦目で初優勝を飾った。女性ドライバーの優勝は現在の米IRL(インディ.レーシング・リーグ)が96年に発足して以来初めてで、F1と同じタイヤむき出しのアメリカン・オープンホイールレースが1909年に誕生してから100年目の快挙となった。
◇
女王誕生だ。最高時速300キロを超える米国最高峰の自動車レースで、パトリックが初めて頂点に立った。あふれる涙が止まらない。ピットでは夫でトレーナーのポールさん、母・ベブさんと抱き合う。表彰台では2、3位のドライバーから祝福のシャンパンシャワーを浴びた。
日本開催の今季第3戦。歴史は最終盤につくられた。148周、最後となった4度目の給油をすませ、スピードを維持しながら、巧みな燃費走行。残り10周で6位だったが、トップのディクソン、ウェルドン(ともにチップガナッシ)らが195、6周後にピットインした後も、そのまま走り続けて劇的な逆転ゴール。「チームから無線でおめでとうと言われたとたん、女に戻って涙があふれ出た」と感激の表情。
05年にシリーズデビュー。雑誌で水着姿を披露するなど話題を呼んだが、「客寄せ用の色物」との中傷もあった。だが、夜遅くまでコースを入念に調べて加減速のポイントを探る研究熱心さで、同年のインディジャパンで4位入賞、インディ500マイルでも4位となった。昨季は自己最高の2位もゲット、年間総合でも7位の実績を残した。
「女性でも自分の一番好きなことを懸命にやれば、私のようにトップに立てるのよ」。2戦後のインディ500マイル(5月)でも、パトリック旋風が吹き荒れる。
(林彰)
■インディカー・シリーズ
米国を中心に転戦する自動車レース。1996年から現在の組織で運営。オーバル楕円(だえん)コースも多い。タイヤが露出しているオープンホイール型の車で争い、米国最高峰レベル。欧州中心で車の開発も争うF1と異なり、同一条件での競走が原則。現在はホンダ製エンジンをダラーラ社製の車体に搭載して争われている。最高時速は300キロ以上。看板レースのインディアナポリス500マイル(通称インディ500)には、毎年約40万人の観客を動員する。日本でも栃木県で毎年1戦を開催
■ダニカ・パトリック
1982年3月25日、米イリノイ州ロスコー生まれ、26歳。10歳でレーシングカートを始め、98年に渡英してレース修行。02年米国に戻り、03年からインディの入門シリーズ、トヨタ・アトランティックで活躍。05年レイホール・レターマンから女性ドライバーとして2人目となるインディカー・シリーズフル参戦。07年AGRに移籍し、3位に入賞するなど好成績をおさめた。1メートル57、45キロ。
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