2008年04月20日 更新
【水泳】400の屈辱晴らした!柴田、800自で代表権獲得

日本選手権第5日(19日、東京辰巳国際水泳場)女子800メートル自由形はアテネ五輪金メダルの柴田亜衣(25)=チームアリーナ、写真=が五輪切符を獲得。400メートル代表落ちの屈辱を晴らした。(観衆=4348)
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前半は矢野友理江(コナミ西日本)にリードを許した柴田が、550メートル地点でトップに立つと一気にペースアップしてゴール。水面から顔を上げ、電光掲示板でタイムを確認すると、亜衣スマイルが思い切り弾けた。左手で小さくガッツポーズを繰り返す。閉ざされかけた北京への道をこじ開けた瞬間だった。
「あきらめなければ絶対に(標準記録を)切れると思いました。最後に踏ん張れました」
15日の400決勝で派遣標準記録に届かず代表落ち。「だいぶショックだった」という柴田に刺激を与えたのは後輩の活躍だった。
17日の女子200自決勝をスタンドで観戦。母校の鹿児島・鹿屋体大で一緒に練習している高鍋絵美(KSGカホ)が3位ながら、800メートル継で代表入りを決めたレースを目に焼けつけた。田中孝夫コーチによると、その夜から柴田に笑顔が戻ったという。
「金メダルとはまだいえないけど最高の泳ぎをしたい。気を引き締めて頑張りたい」。800の代表権を獲得したことで、代表が空席の400も北京で泳ぐチャンスが生まれた。後輩のアシストで復活への足がかりを作った世界女王が、北京で完全燃焼する。
(江坂勇始)
■柴田 亜衣(しばた・あい)
1982年5月14日、徳島県出身、25歳。女子800メートル自由形。04年アテネ五輪800メートル自由形金メダル。07年世界選手権400メートル自由形3位。鹿屋体大大学院。チームアリーナ。1メートル76、64キロ。
■アテネ五輪後の柴田亜衣の苦闘
★重圧 04年アテネ五輪での800メートル自由形金メダルのプレッシャーに苦しんだ柴田。05年世界選手権の同種目では銅メダル、昨年の世界選手権では6位に終わった
★タイム 400メートル自由形、1500メートル同では日本新記録を樹立した。しかし、栄光をつかんだ800メートルだけはタイムが伸び悩み、現在も日本記録は山田沙知子の8分23秒68。柴田の自己ベストは昨年8月の世界競泳で出した8分23秒76で、アテネ五輪以来の更新だった
★故障 大学時代までは無縁だったが、06年3月には腰痛に悩まされた。迎えた同年の日本選手権では400メートル自由形、800メートル同で2位、1500メートル同では3位に沈んだ
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