2008年04月19日 更新
【水泳】北島、予選・準決トップタイム!余裕の決勝進出

余力を残してトップ通過。200決勝で、北島が大爆発する!?(撮影・浅野直哉)

200仕様の「4WD泳法」で記録を狙う(撮影・浅野直哉)
日本選手権第4日(18日、東京辰巳国際水泳場)8月の北京五輪で2大会連続の2冠を狙う男子平泳ぎの北島康介(25)=日本コカ・コーラ=が200メートル予選で2分12秒52、準決勝で2分10秒37をマークし、全体1位で19日の決勝へ進んだ。100に続く2枚目の五輪切符の獲得はもちろん、100で逃した日本記録更新も視野に入れ、スタート台に立つ。アテネ五輪女子800自由形金メダルの柴田亜衣(25)=チームアリーナ=は同種目予選2番手で決勝に進出した。
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ゆっくり、滑らかに。大きく水をかきわける。北島はフォームを確かめるように200メートルを泳ぎ切った。準決勝のタイムは2分10秒37。余力を残すレース運びで、余裕のトップ通過。19日の決勝で、大爆発の予感だ。
「体が動いてくれるまま泳いだ。準決勝もリラックスして泳いだけど、力まずにいけば、自然と記録は上がるんじゃないかな」
表情も明るい。100で日本記録を更新できなかったショックを引きずってはいない。すでに五輪切符を獲得した100は予選から飛ばして59秒台を3連発したが、距離の長い200は予選、準決勝とスタミナを温存。決勝に向けて3段階でギアを上げていくのだ。
3月、米アリゾナ州での高地合宿ではゆっくり大きな泳ぎで200のぺース練習を繰り返した。「力を抜いて泳ぐのは難しい」と最初は首をひねったが、腕と脚の両輪を使って、ひとかきごとに大きく進む「4WD(四輪駆動)泳法」に取り組んだ。この泳法は、200仕様につくっただけに、決勝では日本記録2分9秒42、世界記録2分8秒50の更新を果敢に狙う。
100決勝(16日)は記録を意識するあまり腕をかきすぎ、後半50メートルの泳ぎが崩れたが、同じ失敗はしない。準決勝の50メートルごとのストローク数(腕をかく回数)は15−15−15−18。ほぼ均一にピッチを刻んだ。「そういう泳ぎができれば、いけそうだね」と自信もチラリ。
新泳法の力を最大限に発揮するためには、平井伯昌コーチは「技術よりも勇気が必要」と指摘する。力を抜く勇気。後半の競った場面でも、自分の泳ぎを信じ、ゆっくり大きくストロークを伸ばす。気持ちのもちようも試される。「100でミスしているので、そういう悔しさは味わいたくない」。獲物を狙う、鋭い目が光った。
(浅井武)
■4WD
自動車などの駆動方法の一種。四輪ある車輪すべてに駆動力を伝え、1輪すべてを駆動輪として用いる駆動方法。一般的な二輪駆動と比べると四輪が駆動力を発揮するため、けん引力は大きく向上する。日本では四輪駆動とも呼ばれる
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