2008年04月13日 更新
【ホッケー】日本男子、40年ぶり五輪王手

入ってくれ! 40年ぶりの五輪出場へ、ボールに執念を込める。伊藤(左から2人目)もスティックを伸ばして攻め込んだ
北京五輪男子最終予選第5日(12日、岐阜・グリーンスタジアム)あと1勝! 日本はマレーシアと3−3で引き分け、3勝1敗1分けの2位で決勝進出を決めた。68年メキシコ大会以来、40年ぶりの五輪出場をかけて13日の決勝でドイツと対戦する。勝つか、引き分けで決勝進出が決まる日本は、前半は2−3で折り返し、1点を追う後半終了間際、ペナルティーコーナーからのこぼれ球を片山謙一(名古屋フラーテル)が押し込んで同点とした。既に決勝進出を決めていたドイツはポーランドに5−0で勝ち、5戦全勝とした。
40年ぶりの五輪出場へ。望みを託す、4度目のペナルティーコーナー(PC)だった。最後まで五輪の夢を追う選手の意地が、同点ゴールを呼び込んだ。
後半残り2分を切っていた。PCからのパスを止める小沢がまさかのミス。観客席からは、万事休すのため息が上がった。だが、選手は動きを止めなかった。その小沢がボールを拾い、「何も考えずに打った」と、力を込めてスティックを振る。こぼれ球を逆サイドから詰めた片山が押し込んだ。ボールは辛うじてゴール内に転がり、日本が土壇場で希望をつなぎとめた。マレーシアがゴールの判定をめぐって提訴する微妙な得点の場面だった。
決勝進出を決める一瞬のプレーだったが、片山は「時間が長く感じた。無我夢中で押し込んだ」。マレーシアに先手を取られ、攻撃は寸断された。時計だけが過ぎていくなかでの起死回生の一撃。長屋監督も「最後まであきらめずに戦った結果」と、興奮で声を上ずらせた。決勝では、1次リーグで0−4と完敗した強豪ドイツとの再戦。3度目の五輪挑戦となる山堀主将は「ホッケー人生のすべてをぶつける」。ミラクルの風を巻き起こす。
★女子代表は
06年12月に行われたドーハ・アジア大会で銀メダルを獲り、2大会連続出場となる北京五輪出場権を獲得した。過去、五輪出場はアテネ五輪だけで、予選を行った後に5−8位リーグへ進出したが、8位入賞に終わった。
★同点ゴールの判定に マレーシア猛抗議
マレーシアが日本の同点ゴールの判定を不服として、国際ホッケー連盟(FIH)などに異議を申し立てる「騒動」があった。試合終了から約3時間半後に当初の判定通りに日本の得点が認められた。もし判定が覆れば、五輪出場権がかかる13日の決勝進出がなくなる事態だった。マレーシアはテレビ映像を根拠に、日本の同点ゴールの場面の前に、ボールが片山の右脚に当たっているとして、2度にわたって抗議。FIHのメイヤー広報部長は「審判員の判定が最終決定」としてマレーシアの訴えを退けた。







