2008年03月31日 更新
【大相撲】部員1人で土俵際!朝青龍、2世育成で母校援助誓う

森知クンと握手する朝青龍。かわいい後輩のためなら、スカウトくらい任せろ(撮影・渡部陽之助)

明徳義塾高時代の朝青龍。どうです、丸刈りの初々しさ
大相撲の春巡業が30日、三重・伊勢市からスタート。先の春場所で4場所ぶりの優勝を飾った横綱朝青龍(27)が、母校・明徳義塾高相撲部の後輩から“陳情”を受けた。2度のインターハイ制覇を誇る名門も現在、部員は1人。訪問した新3年生の森知将規(もりち・まさき)君に全面協力を約束。“スカウト”として母校を救う。
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朝青龍が思わぬ訪問を受けた。「いい体してるな。来年の大阪でデビューやな」。相手は明徳義塾高で唯一の相撲部員、森知君。三重県内で“合宿”の真っ最中とあって姿を見せた。
「初めまして、森知です」。そんな礼儀正しい後輩がかわいくて仕方がない。早速、入門のススメが飛び出し、付け人からは「内弟子誕生」と声も上がった。新人戦で全国ベスト16。1メートル81、130キロのガッチリした体格の“朝青龍2世”は恐縮していた。
ところが、母校は4人が卒業したことで現在部員はたった1人。かつては横綱玉錦、大関朝潮(現高砂親方)を輩出した相撲王国・高知を代表する名門の危機に、朝青龍が立ち上がった。
就任2年目の佐藤彰紘監督(26)は同期生。こまめに電話を入れ、厳しい現状を把握しており、“スカウト”としてモンゴルからの留学生を紹介。4月から入学することになっているが、それでも2人。5人必要な団体戦にも出場できない。今後はちゃんこの具材や米30キロを毎月送りながら、人材発掘に尽力する。
「もっともっと優勝しないとね」
甲子園で行われている選抜大会では野球部が“復活”を遂げた。相撲だって負けられない。賜杯を抱き続けるのはもちろん、これ以上問題を起こさないこと?も“スカウト活動”。朝青龍が『総監督』として母校再建に乗り出す。
(渡部陽之助)
■明徳義塾高相撲部
昭和51(1976)年創部。平成20年4月時点で部員は2人。付属中学を合わせても4人で、団体戦出場に必要な人数(高校5人、中学3人)に満たない。朝青龍が在籍した10年前は15人近くの部員がいた。第75、81回インターハイ優勝。第84、85回全国金沢大会優勝。第17回全国弘前大会優勝。第47、48回全国宇佐大会優勝など高校相撲の名門。OBは朝青龍のほか、関脇琴奨菊、朝赤龍、栃煌山ら多数。
★魁皇が奉納相撲V
伊勢市で行われた「第53回神宮奉納大相撲」で幕内力士16人によるトーナメントが行われ、大関魁皇が横綱朝青龍を寄り切って9大会ぶり2度目の優勝。1日4番の“大相撲”に「疲れましたね」と苦笑いを浮かべた。左腕を痛めて春場所を途中休場した大関琴欧洲も参加。朝赤龍に敗れたが元気な姿を見せた。約3500人のファンが堪能した。







