2008年03月27日 更新
【春高バレー】激闘制した!東亜学園が史上5校目の連覇

連覇を達成した東亜学園のメンバーは、こぶしを突き上げて喜びを爆発させた(撮影・中井誠)
第39回春の高校バレー最終日(26日、東京・国立代々木競技場第1体育館)男女の決勝が行われ、男子は前回優勝の東亜学園(東京)が3−2のフルセットで星城(愛知)を下し、史上5校目の連覇を達成した。昨年の優勝メンバーが5人残る都会派のスター軍団をエース清水大嗣主将(2年)がまとめ、チーム一丸の勝利を決めた。8月のインターハイ(埼玉)、10月の国体(大分)と合わせ3冠に突き進む。
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最後はチーム最長身1メートル87の星野秀知(2年)が、力いっぱいのスパイクをたたき込んだ。さあ、歓喜の瞬間だ。東亜学園の赤いユニホームがコートで跳びはねる。もう、涙が止まらない。相手かまわず抱き合った。超満員1万2986人の前で、史上5校目の連覇を決めた。
「最後にチームが一つになることができて、本当によかった」
エースの清水主将は感無量。準決勝で左肩を強打し、万全ではなかった。第1、第3セットを落とし、初戦から4戦連続ストレート勝利を飾ったスター軍団に初めてピンチが訪れる。だが、星野がチーム最多25得点と奮起。得点のたびに大きな声を出し、手負いのエースをもり立てた。
昨年の優勝メンバー5人が残っていた。しかし、清水は「楽ではなかった」と振り返る。都会派のエリート集団は練習中にほとんど声を出さない。物静かな選手が多かったこともあるが、「昨年とまったく違うチームになった」と責任を感じた。1月末に主将を辞める決意を固める。職員室で佐藤俊博コーチと2時間話し合い、最後に言われた。「でも、オマエしかいないんだよ」。
言ってもダメなら背中で引っ張る。翌日から率先して練習前のボールの準備を行った。腐らずに大声も出した。すると、清水の変化に気づいた1年生部員が後に続いた。2月の大学生との強化試合は闘争心を表に出せるようになっていた。
春高連覇は果たしたが夢の続きがある。「インターハイと国体も勝って、1年間で一番強いチームで終わりたい」。前年は国体3位に敗れて2冠に終わった。東亜学園の快進撃は、これから加速を続ける。
(浅井武)
【東亜V戦士たち喜びの声】
■東亜学園
1923(大正12)年創立の共学校。所在地は東京・中野区。野中浩二校長。全校生徒1200人。バレー部は57年創部。春高は4年連続24度目の出場。第14、38、39回大会で優勝。主なOBは細川延由(NEC)、白鳥勝浩(ビーチバレー)など。
★星城主将リベンジ誓う!
男子として愛知県勢初の決勝進出を果たした星城だったが、フルセットの末に敗れた。竹内監督は「東亜さんとは今まで何度も試合をした。あの子たちが日本で一番東亜のことを知っていただけに悔しい」。主将でエースの深津(2年)は「倒れてもいいから力を出そうと言っていた。この経験を(8月の)インターハイでぶつけたい」とリベンジ宣言。
■各賞受賞者
【インプレッションプレーヤー賞】
▼男子…清水大嗣、星野秀知(以上、東京・東亜学園同)、渡辺奏吾、深津英臣(以上、愛知・星城)、山本健登(兵庫・姫路南)、阿部純也(宮城・東北)
▼女子…松浦寛子、川原愛瑠(以上、大分・東九州龍谷)、田代佳奈美、星はるか(以上、宮城・古川学園)、中村亜友美(山口・誠英)、卜部里菜(大阪国際滝井)
【ベストルーキー賞】
▼男子…渡辺大地(東京・東亜学園)
▼女子…堀口夏実(大阪国際滝井)
【ベストリベロ賞】
▼男子…山香紀彰(東京・東亜学園)
▼女子…梶原雪路(大分・東九州龍谷)
【優勝監督賞】
▼男子…小磯靖紀(東京・東亜学園)
▼女子…相原昇(大分・東九州龍谷)
■春の高校バレー
◆主催…日本バレーボール協会、全国高等学校体育連盟、フジテレビジョン、産経新聞社、サンケイスポーツ、FNSフジネットワーク
◆後援…文部科学省、文化放送、ニッポン放送
◆主管…全国高等学校体育連盟バレーボール専門部、東京都バレーボール協会
◆特別協賛…コカ・コーラ








◆清水大嗣(2年)
「今年は最初から日本一が目標。ここに来るまで泣かないと決めていた」
◆金丸真司(2年)
「しっかりトスを上げれば周りが決めてくれる。難しく考えなかった」
◆端場翔太(2年)
「去年は控えで思うようなプレーができなかったので、今年はうれしい」
◆星野秀知(2年)
「自分たちの代で優勝しようと言って入学した。夢がかないました」
◆新見由輝(2年)
「去年はさいたま、今年は代々木。2つの会場で優勝できてよかった」
◆渡辺大地(1年)
「自分だけ1年生で試合に出て重圧を感じた。ブロックで貢献できた」
◆山香紀彰(2年)
「最初の試合(東福岡戦)で崩れたけどメンバーと応援に助けられた」
◆山本悠登(2年)
「去年は準決勝で調子を落とした。今年はチームに貢献したかった」
◆早乙女優(2年)
「自分たちの力だけでは勝てなった。応援してくれた父母のおかげ」
◆瀬川翔平(2年)
「優勝できてうれしい。インターハイ、国体も勝って3冠を取りたい」
◆内田良(1年)
「控えで試合に出られなかったけど、来年は自分たちの代で優勝したい」
◆引地平太(1年)
「去年はスタンドで応援していた。今年はベンチに入って感動した」