2008年03月26日 更新
【春高バレー】コートに輝く古川学園の“星”が勝利に貢献!

ブロックに跳ぶ古川学園の星はるか。君こそ、代々木のスターだ(撮影・中井誠)
第39回春の高校バレー第6日(25日、東京・国立代々木競技場第1体育館)春高の一番星になる! 準決勝が行われ、女子で9年ぶり5度目の優勝を目指す古川学園(宮城)が、前回覇者の大阪国際滝井(大阪)を19−25、25−18、25−16、25−19で破り、決勝へ進出した。ライトの星はるか(2年)は、献身的なサーブレシーブでチームの勝利に貢献。26日は、2年ぶり3度目の日本一を狙う東九州龍谷(大分)と対戦する。
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視線を独り占めできるセンターコートで、キラリと輝くスターが誕生した。第1セットを先取された古川学園が、3−1で逆転勝利。昨年2回戦で敗れた前回覇者にリベンジし、9年ぶりの決勝進出を果たした。その立役者が、粘り強いレシーブやジャンピングサーブで流れを引き寄せた星だった。
「最初は硬さがあってみんな縮こまっていたけど、2セット目から自分たちのバレーを出せました」
大阪国際滝井のレフトに入った内藤みなみ(2年)のサーブレシーブ成功率は72.7%だが、星はその数値を上回る78.7%を記録。アタック、ブロック、サーブの総得点はチーム3位の14点をマークした。
名字に恥じないバレー界のサラブレッドだ。父・浩行さん(47)は国士大でインカレ8強、母・美佐子さん(47)は日女体大でインカレ優勝&MVPを受賞した。星も当然のごとく小学1年で競技を始め、福島・小野中では全日本ユース代表にも選ばれた。順風満帆なバレー人生を送っていたが、中学3年のときに悪夢が訪れた。
フィリピンで行われていたアジアユース選手権で着地に失敗し、左ひざ靱帯(じんたい)を損傷。古川学園入学後も1年間は筋力トレーニング中心のリハビリ生活を送り、昨年の春高は途中出場にとどまった。高校入学後は寮生活で不安も大きかったが、年に数回許される帰省の際に、両親が現役時代の経験も踏まえて励ましてくれた。
「相手は一人一人がエース。弱気にならず攻めたいです。絶対に優勝します」。あと1勝すれば八王子実践と並んで春高女子最多の5度目の優勝となる。前回はビーチバレーで浅尾美和とペアを組む西堀健実(エスワン)と双子の妹・育実(パイオニア)がそろう実力派集団だったが、今回は団結力が持ち味だ。
03年に古川商から校名を変更した。古川学園として初の春高栄冠は、大舞台でスターに化けた星の力でたぐり寄せる。
(江坂勇始)
★父・浩行さんが応援に駆けつける
星の父・浩行さん(47)は、この日の始発の新幹線で代々木第1体育館へ駆けつけた。「みんなでつなぐいいバレーができた」と笑顔。星の母校でもある福島・小野中で教員を務めるが、赴任したのは娘が卒業してからだったため、直接指導する機会はなかった。「優しい子になってほしい」という願いを込めて、ひらがなで「はるか」と命名したが、決勝では強い女になる。
■星 はるか(ほし・はるか)
1990(平成2)年9月23日、福島・小野町生まれ、17歳。小学1年でバレーを始め、小野中3年で全日本ユース代表に選出。1メートル77、65キロ。最高到達点2メートル90。ポジションはライト。
■古川学園
1954(昭和29)年4月、古川商業専修学校として創立した私立男女共学校。56年4月に古川商業高等学校、2003年4月に古川学園高等学校と改称した。普通科進学、普通科総合、情報ビジネス科がある。春高優勝は85年(第16回)、86年(第17回)、96年(第27回)、99年(第30回)。バレー部OGには菅山かおる(JT)などがいる。生徒数977人。所在地は宮城・大崎市古川中里6−2−8。
★ノースリーブは封印?
古川学園のユニホームはこの日も袖あり。1、2回戦で着用した国際基準のノースリーブは封印されてしまった。高体連関係者は「ノースリーブに問題はない。審判から上着をズボンに入れるようにと指導されて換えたのでは」と推測。同校の柴崎教頭は「監督の意向だと思う。ユニホームより勝ち進んでくれたことが素直にうれしい」と9年ぶりの戴冠を待ちわびていた。
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