2008年03月25日 更新
【春高バレー】メグパワーで4強!誠英エース・中村が歓喜の涙

スパイクが決まり、ガッツポーズの中村亜友美。全日本のメグに励まされ、優勝を狙う(撮影・清藤拡文)

春高で活躍していた当時のメグ。真剣な表情があどけない
第39回春の高校バレー第5日(24日、東京・国立代々木競技場第1体育館)メグ効果だ! 準々決勝が行われ、女子で7年ぶり2度目の優勝を目指す誠英(山口)が九州文化学園(長崎)を14−25、25−16、25−23のフルセットで破り、準決勝へ進出した。主将でエースの中村亜友美(2年)は、OGで全日本女子代表の栗原恵(23)=パイオニア=にあこがれて入学。栗原が1年生だった2001年以来となる2度目の春高制覇を狙う。
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偉大な先輩にまた一歩近づいた。1点差でマッチポイントを握った第3セット。左から豪快なスパイクを九州文化学園のコートへ突き刺すと、中村はひざまずいて歓喜の涙を流した。準決勝からの舞台となるセンターコートの切符をゲットだ。
「名前負けしないか不安だったけど、チーム一丸で戦いました。個人で負けてもチームで勝ちたいと思っていました」
九州文化学園の主砲、峯村沙紀(2年)とは中学時代から大の仲良し。悩み事を手紙のやりとりで相談したり、試合で顔を合わせるたびに互いの成長を誓ってきた。ライバルでもある友人は小、中、高校と各年代で日本一を経験する一方、中村はまだ無縁。国体、インターハイでの対戦も連敗したが、高校バレー最大の祭典・春高で3度目の正直を果たしてみせた。
バレー人生の節目にメグがいた。兄・立也さん(19)の影響を受け小学1年で競技を始め、6年生のときに運命の人と出会った。兄に連れられて誠英(当時は三田尻女子)の練習を見学し、高校3年だった栗原と初めて顔を合わせた。
18歳で全日本女子に抜擢(ばってき)されていたメグは「優しくて芯の強い」女子高生だったという。佐波中では実績を残せなかったが、背中を追って同じ山口・防府市にある誠英へ入学した。
今大会が間近に迫った3月上旬には、Vリーグ公式戦で山口に来ていた栗原が母校を電撃訪問。自身が1年生だった01年以来の春高優勝へ、発破をかけられた。5月に北京五輪世界最終予選を控える先輩に恩返しをしたいところだ。
田渕正美監督(32)は「前日までは自分がむりやり盛り上げてきたが、選手が成長してくれた」と、覇権奪回への手応えをつかんだ。きょう25日は2年ぶり3度目の優勝を狙う東九州龍谷(大分)と激突するが、強さは本物だ。
「身長で劣るぶん、技術で勝ちたい。チームワークで負けない気持ちで思い切りやります」。3年ぶりのベスト4進出だけでは満足できない。左の大砲、中村を擁する誠英は頂点だけを見据えている。
(江坂勇始)
■誠英
1926(大正15)年創立の共学校。03年に三田尻女子から現校名へ変更した。所在地は山口・防府市。吉野紀生校長。全校生徒805人。バレー部は28年創部。春高は15年連続25度目の出場で、第32回大会優勝。主なOGは栗原恵(パイオニア)ら。
★第32回大会(01年)
高校総体と国体を制し、3冠を狙う三田尻女(当時)の1年生エースとして初出場。大会直前には全日本候補に選出されたこともあり徹底マークにあったが、決勝で前年優勝の九州文化学園と対戦。強烈なスパイクを連発、28得点を挙げチームを初優勝に導き、歓喜の涙を流した
★第33回大会(02年)
主将としてV2を目指し決勝に進出したメグに、成徳学園(現・下北沢成徳)のエースで同じ全日本候補の大山加奈が立ちふさがり、春高バレー史上に残る激闘に。両エースがともに32得点を叩き出し、葛和伸元・元全日本女子監督も「Vリーグより迫力あるで」とうなったほど。大勝負は大山の成徳学園が制し、メグは悔し涙を流した
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