2008年03月25日 更新

【Fニッポン】雪辱は晴らす!小暮がタイトル獲りへアクセル全開

小暮は、昨季取りそこなったタイトル奪取を目指す

小暮は、昨季取りそこなったタイトル奪取を目指す

栄光の車番1を付けてタイトル防衛に乗りだす松田

栄光の車番1を付けてタイトル防衛に乗りだす松田

 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは4月5日、静岡・富士スピードウェイで開幕する(決勝は6日)。注目は同世代でPIAAナカジマ出身の松田次生(28)=ローソン・チーム・IMPUL=と小暮卓史(27)=PIAAナカジマ。前者はシリーズ王座防衛を目指し、後者は最終戦の失格で取り損なったタイトル奪取に燃える。マシンや規則もF1と同じパドルシフトやノックアウト予選方式などが導入され、2人を軸に、よりエキサイティングな戦いが繰り広げられそうだ。

 2007年王者の松田と同3位の小暮。同世代で、ともにPIAAナカジマ(中嶋悟監督)出身という宿命のライバル同士の戦いが再び始まる。

 昨季最終戦。トップでゴールし、喜びの“タイトル獲得会見”を行った小暮に悪夢が襲った。車両の規定違反でまさかの失格。我慢の走りで4位に入賞した松田に初のタイトルが転がり込んだ。

 「失格は確かに痛いが、シリーズ前半で出遅れたのがV逸の原因」と冷静に昨季を分析する小暮だが、取り損なったタイトル奪取へ、闘志を燃やす。「今季は開幕からFニッポンとGTのチャンピオン獲得だけに集中して全力で戦う」。

 受けて立つ松田も、昨年暮れに結婚したこともあり連覇へ向けてモチベーションが高い。

 「大みそかに結婚して身が引き締まる思い。(妻と)2人で頑張ってタイトルを防衛し、その賞金でハネムーンといきたいですね。車番1はやりがいがある」

 Fニッポンは松田が2000年にPIAAナカジマからデビューし、小暮は松田の後釜として03年に同チームから参戦。ともに元F1ドライバー・中嶋監督の“門下生”として日本最高峰シリーズに乗り出した。

 06年に元祖・日本一速い男、星野一義監督率いるIMPULに移籍した松田は、移籍2年目、シリーズ参戦8年目で悲願の日本一の称号を獲得。小暮は、06年のみARTA(鈴木亜久里プロデューサー)で戦ってナカジマに復帰した。昨季はまさかの最終戦失格でランク3位に終わったが、通算3勝をマークして最速男ぶりを発揮。今春はホンダのF1テストの機会を与えられ、「パワフルで速いマシンに乗った経験を生かして思いっきり行く」。F1参戦の夢を実現させるため、タイトル獲りにアクセルを全開させる意気込みだ。

 今月はじめに鈴鹿と富士で計5日間行われた合同テストで、松田は06年王者でチームメートのトレルイエら外国勢を抑えて2日間トップに立った。小暮もトップタイムを1日マーク。因縁の2人を軸に、開幕戦からヒートアップする。

(林彰)

■08年の主な新規格

 ▼2レース制=1大会2レース制を一部採用。2レース制では2レース目のスタート位置は、第1レースの上位8台はリバース方式で、8位がポールポジション、1位を8番グリッドとする。
 ▼ポイントの変更=ポイントも1レース制では1位の15点から10位1点まで、2レース制では第1レースは1位の10点から8位1点まで、第2レースで1位の5点から5位1点まで与え、ポールポジションも1点加算。
 ▼予選方式=F1でも採用されているノックアウト方式を導入。
 ▼パドルシフト導入=車両の変速システムもハンドル裏のレバーで操作するF1と同じパドルシフトを導入。よりスピーディーでスリリングなコーナーワークが楽しめる。

★実力派ルーキーが多数参戦

 今季は全日本F3などから実力派ルーキーが多数参戦する。今月10日の合同テスト(富士)では、07年F3ランク2位のR・ストレイト(24)=ブラジル、セルモ/インギング=が6番手につけたのをはじめ、同6位の伊沢拓也(23)=ARTA=が7番手、F1の下部部門のGP2から日本復帰の平手晃平(21)=TPチェッカーIMPUL=が10番手に食い込んだ。いずれもトップの松田の1分24秒723からコンマ3〜6秒遅れの小差。日本人ルーキートップの伊沢は「すごく手応えを感じた。開幕戦は未知の300キロと長いので、まず完走。そうしたら先が見えてくる」と序盤からの入賞を見据えている。

■最終戦VTR

 11月18日、鈴鹿で松田、トレルイエ、小暮の3人が年間王座を懸けて開催。PPからスタートの小暮が本山哲に約20秒の大差をつけて1着でゴール。前戦まで年間ポイント首位のトレルイエが接触事故でリタイアしたため小暮が51点でトップとなり、表彰式や優勝会見も行われた。ところが、車検で小暮のマシン底のスキッドボトムが規定より薄いと判定され、2時間後に失格。予選11位から一時は14番手に落ちながら5位まで巻き返していた松田が4位に繰り上がり、トレルイエを通算ポイントで1点上回る大逆転で初の年間王座を獲得した。

■07年ランキング(上位)

 (1)松田次生46点(2)B・トレルイエ45点(3)小暮卓史41点(4)本山哲38点(5)A・ロッテラー37点(6)L・デュバル31点

■会場・日程

 ◆会場 静岡・富士スピードウェイ
 ◆日程 4月5日(予選)、6日(決勝)。全日本F3選手権、若手育成のFCJ(フォーミュラ・チャレンジ・ジャパン)も同時開催
 ◆前売り券 大人5000円、ペア9450円(2日間有効)、中学生以下は無料(保護者同伴に限る)
 ◆問い合わせ TEL0550・78・1234