2008年03月25日 更新

【F1】ホンダに復活機運?“優勝請負人”ブラウン氏自ら指揮

 F1世界選手権は豪州とマレーシアで2週連続のGPが終了し、覇権争いの本命であるマクラーレンとフェラーリが1勝ずつを挙げた。下馬評どおりの開幕2戦で、冬の合同テストを上回る結果を出してきているのがホンダだ。入賞はまだないが、テストでの低迷から一転、復活機運を見せている。名軍師、ロス・ブラウン代表(53)の指揮でチームはどう変わるのか、注目される。

 冬のテストで最下位付近に沈んでいたホンダに光明が差してきた。22日のマレーシアGP予選でバトンが最終第3部目前の11位につけたほか、開幕戦の豪州ではバリケロが6位でレースを終えた(結果は失格)。6年間のフェラーリ在籍を含め、F1参戦16年目のバリケロも「短期間にこれほど進歩した車は経験がない」と驚く。

 転機は開幕前週に行った単独テストだった。冬の合同テストには開発の遅れで今季仕様の空力部品を投入できなかったが、単独テストでは昨年11月に就任したブラウン代表のもと、新部品を使って好タイムを連発。開幕4日前の会見で、フェラーリ、マクラーレンの2強に続く“第2集団”入りを宣言したほどだ。

 フェラーリの名軍師として、1999年から2004年まで6季連続製造者部門優勝を果たしたブラウン氏。マレーシアGPでは自ら指揮を執り、「開幕2戦でホンダのいる位置が確かめられた。われわれが進歩するスピードは他チームを上回っている」と自信を表明。来月にも09年仕様のマシンの製作に着手することも明らかにした。

 64年にF1に参戦し、83年から92年まではエンジンメーカーとして151戦で69勝を挙げたホンダ。F1界随一の“優勝請負人”は、名門復活に心血を注ぐ覚悟でいる。

(石原有記)

★フェラーリ、エンジン不具合

 マレーシアでライコネンが優勝したフェラーリだが、タイトル防衛には不安を残す。開幕の豪州GPでは2台ともエンジントラブルが発生。マレーシアではマッサが2戦連続リタイアを喫し、フリー走行ではライコネンがガス欠で止まるという珍事に、チーム体制が問われている。フェラーリエンジンを使用するトロロッソとフォースインディアも、この2戦でエンジン周辺に不具合が発生。ドメニカリ代表は「原因究明を急ぐ」と対応に躍起だった。