2008年03月23日 更新

【春高バレー】古川学園・田代、主将の腕見せた!完勝16強入り

高校バレーでは珍しいノースリーブのユニホームで戦う古川学園の選手たち(撮影・清藤拡文)

高校バレーでは珍しいノースリーブのユニホームで戦う古川学園の選手たち(撮影・清藤拡文)

宮城県大会では、主流の半袖ユニホームで臨んでいた

宮城県大会では、主流の半袖ユニホームで臨んでいた

全日本女子(左、栗原)もブラジルも“世界基準”のノースリーブで昨年のW杯を戦った

全日本女子(左、栗原)もブラジルも“世界基準”のノースリーブで昨年のW杯を戦った

 第3日(22日、東京・国立代々木競技場第1体育館)2回戦が行われ、女子で9年ぶり5度目の優勝を目指す古川学園(宮城)が、セッター・田代佳奈美(2年、左写真)の正確なトス回しにより金沢商(石川)に25−20、25−16でストレート勝ちし、ベスト16入りを決めた。ユニホームは高校では珍しいノースリーブ。強さだけでなく“全日本仕様”のユニホームで日本一を目指す。

 開花した東京の桜にも負けない桜色の肌が代々木に舞った。観客の目をくぎ付けにしたのは、大会史上初のノースリーブ軍団。隣接するコートで男子が強烈なプレーを連発するなか、古豪・古川学園の袖無しユニホームを身にまとった乙女たちが美しさで魅せた。

 「両サイドから、どんどん攻めていこうと思っていた。負けているときこそ自分も攻める気持ちで戦いました」

 ピッチピチの二の腕を武器に昨年、U−18日本代表に選ばれた主将の田代が絶妙なトス回しで金沢商を翻弄(ほんろう)。第2セットに4−6とリードを許したがセッターを中心とした機動力で同点に追いつき、チームに勢いが生まれた。

 昨年は白と赤の新ユニホームを投入したが、2回戦で大阪国際滝井(大阪)にフルセットの末に敗れた。雪辱を期す今年は世界ランキング5位のロシア代表モデルを使用している。ノースリーブが特徴で、全日本女子でも採用されている。春高では半袖が主流。中には長袖を着用する高校もあるなかで、斬新なデザインがひときわ光った。

 監督歴6年の岡崎典生監督(39)は「ノースリーブは国際規格。インパクトも与える」と効果を強調。気温が上がるほど通気性の良さで体力を温存できるし、肩の稼働がスムーズという利点もある。ところが、試合中の強気な表情とは対照的に、田代は「恥ずかしい」と乙女心を披露。チームメートの反応も監督の期待とは裏腹に冷ややかだという。

 バレー経験者の母・智美さん(43)の影響で小1で競技を始めた田代。2年のときにレシーバーからセッターへ。滋賀・栗東市から長野・裾花中へバレー留学し、全国大会2連覇を達成。卒業時には全国7つの強豪校から誘いがあったほどだ。昨年5月のアジアユース選手権(タイ)でも全日本代表としてチームの優勝に貢献した。

 「今年こそは日本一という思いがある。コンビバレーで勝ちたい」。準決勝が行われる25日に17歳の誕生日を迎える。OGには「かおる姫」こと菅山かおる(JT)がおり、伝統的に強さと美を兼ね備えてきた古川学園。天才セッター・田代に導かれ、9年ぶり5度目の春高優勝を目指す。

(江坂勇始)


■古川学園

 1954(昭和29)年4月、古川商業専修学校として創立した私立男女共学校。昭和31年4月に古川商業高等学校、平成15年4月に古川学園高等学校と改称。普通科進学、普通科総合、情報ビジネス科がある。春高優勝は昭和60年(第16回)、同61年(第17回)、平成8年(第27回)、同11年(第30回)。バレー部OGには菅山かおる(JT)、ビーチバレーで浅尾美和とペアを組む西堀健実らがいる。生徒数977人。所在地は宮城・大崎市古川中里6−2−8。

■他のノースリーブアスリート

 バドミントン女子ダブルスの小椋久美子&潮田玲子組(三洋電機)、卓球の四元奈生美(東京アート)、ホッケー女子日本代表などが着用している。