2007年06月10日 更新

エナンが3連覇、クレーコートの女王が圧勝

エナンが、3連覇。クレーコートの女王が圧倒的な強さをみせつけた(AP)

エナンが、3連覇。クレーコートの女王が圧倒的な強さをみせつけた(AP)

 テニス全仏オープン第14日(9日、パリ)女子単決勝は、第1シードのジュスティーヌ・エナン(ベルギー)がアナ・イワノビッチ(セルビア)に6−1、6−2で圧勝、3年連続4度目の優勝を果たした。3連覇は90−92年のモニカ・セレシュ(当時ユーゴスラビア)以来。エナンは4大大会通算6勝目。優勝賞金100万ユーロ(約1億6400万円)を獲得した。

 人生の転機を乗り越えた女王は、強さを増して赤土のコートに戻ってきた。1月の全豪オープンを離婚問題で欠場したエナンが、3連覇を達成だ。4年前の初優勝から4度目のタイトル。ストレート勝ちで、2年前の4回戦を最後に1セットも落とさず、35セット連取となり、クレーコートでの圧倒的な強さを証明した。

 今大会では打ち解けて自らを語る姿が目を引いた。12歳の時に愛する母をがんで亡くし、父とは絶縁状態に陥った。私生活について語ることを嫌い、薄幸の影が付きまとった。04年にはウイルス性疾患を患った。だが、約5年続いた結婚生活の破局が、逆に殻を破らせたようだ。

 亡き母と少女時代に観戦に訪れた思い出のローランギャロスで「最高の大会になった。家族の支えもあった」と人間的な成長を口にする。交流を絶っていた父をはじめ家族との関係も修復。女王は今までにない穏やかな笑顔を浮かべた。

■ジュスティーヌ・エナン

1982年6月1日、ベルギー生まれ、25歳。99年に16歳でプロ転向し、WTAツアー大会初出場初優勝の快挙。01年の全英オープン準優勝などで注目された。03年に全仏、全米オープンを制し、同10月には初の世界ランキング1位に。04年は全豪オープン初制覇、アテネ五輪金メダル。02年に結婚したが、今年離婚した。右利き。1メートル67、57キロ。

▼女子単決勝
エナン
(ベルギー)
−1
−2
イワノビッチ
(セルビア)
※エナンは3年連続4度目の優勝