北京五輪柔道の男子100キロ超級代表、石井慧(さとし、21歳)=国士舘大=が7日、大阪市内で母校、清風学園の激励会に出席。中高生3300人に、「負けることは死を意味する。自分の柔道をしてもしなくても金メダルを取る」と誓った。最近は故障続きだったが、歌手・長渕剛(51)も常連の著名ジムで肉体改造。磨き抜いた筋肉で“大和魂”を体現する。
スーツの上からでも分かる、こんもりと盛り上がった背中が進化の証だ。石井は校庭で朝礼台に上り、金メダル宣言。1カ月後の五輪へ心身の充実をうかがわせた。
「先生がしかっているところとか、(母校は)昔と変わらないですね。体調? 身体的には絶好調。体重も増えました」
帯状疱疹(ほうしん)で、6月の欧州合宿から途中帰国。20日には右足親指に7針の裂傷を負って7針縫い、7月初旬の熊本合宿は不参加だった。3日に抜糸したものの五輪へ間に合うのか。
練習の虫に心配は無用だった。負傷直後に東京・御徒町の「トレーニングセンター・サンプレイ」へ入会。歌手・長渕剛や清原和博をムキムキに変身させたボディービル界のカリスマ、宮畑豊会長に弟子入りした。「80日計画」で朝10時から日によっては9時間も筋トレに没頭。2週間で体重は106キロから115キロに増えた。
「毎日、同じところを鍛えると地力がついてくる。組み手が速くなったのを感じる」
肉体改造に専念できたのも、けがの功名。慎重にメニューを指示する斉藤仁全日本男子監督の目を盗み、乱取りも再開した。昨秋の100キロ超級転向後の無敗ロードを“尻切れトンボ”にしない。太い腕で傾ける“乾杯”のさかなは、五輪金メダルだ。(周伝進之亮)