2018.7.12 09:58

東京五輪、聖火リレーは福島スタート 「復興」を前面に打ち出す

東京五輪、聖火リレーは福島スタート 「復興」を前面に打ち出す

東京五輪・パラリンピックの調整会議を終えた組織委の森喜朗会長=東京都港区

東京五輪・パラリンピックの調整会議を終えた組織委の森喜朗会長=東京都港区【拡大】

 2020年東京五輪の聖火リレーで47都道府県を巡る日程が12日、決定した。東日本大震災からの「復興五輪」を前面に打ち出し、震災で甚大な被害を受けた福島県を同年3月26日にスタートする。一筆書きで日本列島をおおむね時計回りに巡り、7月24日の開会式で東京・新国立競技場の聖火台に点火される。聖火リレーの総日数は、移動日を含め121日。

 大会組織委員会、東京都、政府など大会準備に関わる組織のトップを集めた調整会議で了承された。吉野正芳復興相は「復興の大きな励みとなる。まさに復興五輪の象徴となる」と歓迎した。

 1964年東京五輪と同様に沖縄県を出発点とする案もあったが、組織委は福島県を選んだ理由として被災地の中でも避難生活を送る人が多い点などを挙げ「困難を乗り越える力や不屈の精神を全国に受け継いでいく聖火リレーにしたい」と説明した。

 ギリシャで採火した聖火は、リレーを実施する前に「復興の火」として岩手、宮城、福島の3県で展示する計画がある。

上田清司・全国知事会会長の話「福島県からのスタートは、日本中の皆さんに復興五輪の意味を示すのにとても良いことだと思う。英断していただいた。各都道府県の素晴らしい文化や歴史をアピールする機会にしていただきたい」

竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長の話「復興五輪は招致の時からの根幹的な願いだった。(聖火リレーが)こういった形で始まることを大変うれしく思う。福島から現状を発信し、多くの方からの支援に対して感謝するスタートになる」

森喜朗・2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の話「皆さんの意見を聞きながらまとめてきた。こういうものは、絶対これが最高だという結論は出ない。被災地、復興五輪を頭に置きましょうということだ」

  • 東京五輪・パラリンピックの調整会議を終え、記者の質問に答えるJOCの竹田恒和会長=東京都港区