2018.4.23 05:00

【解説】内規に従えば順当な選出 「選考会」の文言を外せばすっきりする

【解説】

内規に従えば順当な選出 「選考会」の文言を外せばすっきりする

 柔道・全日本女子選手権(22日、横浜文化体育館)体重無差別で争い、世界選手権(9月、バクー)女子78キロ超級代表最終選考会を兼ねた大会。素根輝(そね・あきら、17)=福岡・南筑高=が決勝で冨田若春(わかば、21)=コマツ=を反則勝ちで退け、史上初の初出場での優勝を飾った。準決勝では2連覇を狙った昨年世界選手権2位の朝比奈沙羅(21)=パーク24=に延長の末、反則勝ち。だが、その後に決まった世界選手権の個人代表には選出されなかった。

 2016年のリオデジャネイロ五輪を前に全柔連は強化システムの内規を決めた。ロンドン五輪での惨敗を踏まえ、五輪、世界選手権での金メダル獲得を第一目標に新たに導入したのが国内ポイントシステムだった。

 ポイントはさまざまな要素を加味して算出され、最重要視される国際大会で好成績を収め、さらに有力選手に勝てば加算される。朝比奈はそこで素根を上回っており、内規に従えば順当な選出となるのだ。

 07年の世界選手権は、同年の選抜体重別で福見友子に敗れた谷亮子が実績重視で選ばれた。強化委員会は大紛糾したのを覚えている。現行システムは明確で強化委員会も公開となった。素根の落選に異論を唱える柔道関係者もいないだろう。

 だが、現行システムがリオでの金メダル量産につながっても、「日本一になっても代表に選ばれない」という不条理さは払拭できない。全日本選手権は全日本選手権。一層のこと『代表選手選考会を兼ねる』の文言を外してしまえば、すっきりすると思うが…。 (一般スポーツ担当・臼杵孝志)

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