2018.3.27 09:41

渡部暁斗が帰国 4年後北京五輪へ意欲「まだ足りない」/複合

渡部暁斗が帰国 4年後北京五輪へ意欲「まだ足りない」/複合

W杯から帰国し、総合優勝の証であるクリスタルトロフィーを掲げる渡部暁斗=成田空港

W杯から帰国し、総合優勝の証であるクリスタルトロフィーを掲げる渡部暁斗=成田空港【拡大】

 ノルディックスキー複合のW杯で初の個人総合優勝を果たした渡部暁斗(29)=北野建設=が27日、最終戦が行われたドイツから帰国した。

 総合王者の証であるクリスタルトロフィーを手に報道陣の前に立った渡部暁。「正直、疲れています。良いことも悪いことも起きたシーズンで、集中力を必要とした。長いシーズンが終わり、ホッとしている気持ちがあって、それが疲労につながっている」と安堵(あんど)の表情で語った。

 「これ(クリスタルトロフィー)が世界一強い選手の証明だと思ってやってきたし、それを実力で獲得できてよかった」と満足そうな表情。今季を通して「安定感が出て大崩れしなくなったのが一番大きな成長なんじゃないかと思う」とした。

 日本選手としてはW杯で史上最多のシーズン8勝をマークし、荻原健司以来23季ぶり2人目の総合優勝を果たした今季。序盤からW杯では快進撃を演じたが、肋骨(ろっこつ)を骨折して臨んだ平昌五輪はノーマルヒルの銀メダルだけで、念願の金メダルには届かなかった。「(シーズンに)2度も骨折するとは思わなかった。対処するのは精神的にも体力的にも疲労した」と振り返る。

 スキー競技の大きなタイトルは五輪、世界選手権の金メダルとW杯総合優勝の3つ。五輪とW杯を「富士山に登るか日本アルプスを縦走するかの違い。新潟から入って木曽まで抜けるのは、相当の覚悟と準備と期間がないとできない。でも『富士山登ってきたよ』というと、みんな知っているし『すごいね』といわれる」と説明。「(自分は)単独峰の登り方が分からないだけで、縦走はやりきれた」と納得の表情を見せた。

 一方で「全部そろえないといえないこともある。思っていることを発言するためにも、これだけじゃ足りない。3分の1は取ったので、残り3分の2を取れるように。それは大きなモチベーションになる」と、2022年北京五輪への意欲を示した。

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