2017.12.21 11:00(1/2ページ)

【二十歳のころ 清水久詞(3)】7度目挑戦で調教師に…喜びより「これで勉強せんでいいと」

【二十歳のころ 清水久詞(3)】

7度目挑戦で調教師に…喜びより「これで勉強せんでいいと」

特集:
二十歳のころ
36歳で念願の調教師免許試験に合格し、その日の午後には記者会見に臨んだ

36歳で念願の調教師免許試験に合格し、その日の午後には記者会見に臨んだ【拡大】

 2002年秋、30歳のときに初めて日本中央競馬会(JRA)の調教師免許試験を受けました。難しいことは分かっていたので1、2回で受かるとは、とても思ってはいません。滋賀県・栗東トレーニングセンターの浜田光正厩舎で調教助手を務め、その仕事の時間以外は勉強の日々です。

 競馬関係法規、競馬施行規程、医学、装蹄、競馬番組、血統とか。試験で何が出るか、分からないんです。結局は記憶力ですね。とにかく詰め込まないと…。眠たくなれば寝ますけど、そうでなければ朝まで。夜中でも目が覚めて大丈夫なら、勉強します。テレビも全く見なかったですね。

 09年2月12日の午前10時、合格の連絡がありました。7回目の試験、36歳でした。「やった、これで目標の調教師になれた」とは思わなかった。「これで勉強せんでよくなった」。本当につらかったので。その日の午後1時から、すぐに記者会見。慌ただしかったですね。

 あれから8年以上がたち、今では調教師として騎手を預かる立場となりました。所属している荻野極は二十歳。いい馬にたくさん乗せてもらっています。でも人気馬に乗っていて、未勝利で終わる日もある。だから言うんです、「結果を求めると競馬が雑になる。感謝の気持ちを先に持て。そうすれば冷静に乗れる。結果は次。そして何回も競馬を見ろ。一流騎手と何が違うか自分で探せ」と。誰にでも限界はあるけれど、頑張りようによっては、もっと限界は伸ばせると思うんです。

【続きを読む】

今、あなたにオススメ
Recommended by