2017.11.15 19:43

難病の7歳男児がA東京に入団/Bリーグ

難病の7歳男児がA東京に入団/Bリーグ

A東京のユニホームとパーカー姿の人形櫂世くん=東京・府中市

A東京のユニホームとパーカー姿の人形櫂世くん=東京・府中市【拡大】

 男子バスケットボール・BリーグのA東京に15日、7歳の少年が“入団”し、入団式と記者会見を行った。大腿(だいたい)骨の骨端がもろくなる「ペルテス病」で長期療養が必要な人形櫂世(ひとかた・かいせい)くんは「チームメート」として4カ月、A東京に参加。今後4カ月の間、練習見学や試合観戦、バスケットボール体験をする。

 入団式ではルカ・パビチェビッチ監督(49)から「ようこそアルバルクへ。チームは日本一を目指して戦っています。その一員としてサポートをお願いします」と声を掛けられ、契約書にサイン。7月14日の誕生日から取った背番号14のユニホームを着せてもらった。最後にはCアレックス・カーク(26)=米国=にパスを出すと、カークがダンクシュートを決めるというパフォーマンスも演じた。

 「楽しかった。シュートを決めてくれてうれしかった」と櫂世くん。今後、やってみたいことを聞かれて「(チームメートとして)いっぱい楽しみたいです。ボールを取ったり、お手伝いできると思います」と話した。

 もともと野球好きで、小学校に入学した4月に少年野球クラブに入った櫂世くん。しかし、直後の5月に右脚の付け根に痛みを感じるようになった。診断を受けた結果が原因不明の難病・ペルテス病。当面の治療を終えて退院した現在も、骨を守るために装具をつけなければ歩けない。

 今回の企画については、入院していた7月末に、長期療養が必要な子供を支援するNPO法人「Being ALIVE Japan(北野華子)」から誘いを受けた。同NPO法人では、長期療養を必要とする子供にスポーツを通じて夢と希望を与える活動を行っており、今回はその一環。日本財団を通じて、社会的責任活動を体制として行っているBリーグに持ちかけ、A東京が受け入れた。

 「一日入団」などではなく、4カ月間の長期にわたって入団という形をとるのは、世界のプロリーグでも初の試みだという。

 「今度はお友達といっしょに試合を見に行きたい」と櫂世くん。「楽しいことをたくさん見つけてほしいですね」とは母の貴久子さん(50)だ。「見かけですぐに分かる病気で、同年代の子にジーッとみられたり、『この脚、なに?』と聞かれたりで傷つくこともある。それでも、楽しめることもたくさんあるんだから大丈夫だ、と思ってほしい」と語った。

  • A東京のユニホーム姿で“チームメート”と記念撮影する人形櫂世くん(中央)=東京・府中市
  • アレックス・カーク(左)にパスを出した、A東京のユニホーム姿の人形櫂世くん(背番号14)=東京・府中市
今、あなたにオススメ
Recommended by