2017.10.25 11:00(1/3ページ)

【二十歳のころ 永井大介(2)】訓練でまざまざと…時速150キロの恐怖

【二十歳のころ 永井大介(2)】

訓練でまざまざと…時速150キロの恐怖

特集:
二十歳のころ
同期の森且行(左)とは、互いに切磋琢磨してオートレース界を盛り上げている

同期の森且行(左)とは、互いに切磋琢磨してオートレース界を盛り上げている【拡大】

 オートレースの怖さをまざまざと味わった瞬間でした。19歳でプロとなるための養成所に入り、2カ月が過ぎたころの1996年8月25日。その日は訓練中のけがでオートバイには乗れなかったため、滑走路のゴール線で旗を振っていました。その僕の目の前で、1台のオートバイが大きく車体を揺らし、滑りながら金網へと突っ込んで行った。森且行の車でした。森の体が3メートルくらい宙へ飛んだのが、はっきりと見えました。

 最高で時速150キロ、コーナーでも90キロは出ているといわれる競技。森は左股関節脱臼骨折の重傷で、復帰に3カ月以上かかった。恐怖しかなかった。それからは恐怖心との闘いです。打ち勝つには訓練しかない。32人いた同期は、確かにライバルですが、闘争心をむき出しにするようなことはなかった。みんなが自分自身との闘いでした。

 森は背が高いし、オーラがすごかったけれど、特別な目では見ていなかった。でも注目度は抜群。「オートレースの選手になるんだ」と周りに言うと「ああ、森君の」と認知されやすく、厳しい訓練のひとつの励みにはなりましたね。今年はデビュー20周年だから同期で熱海に旅行をしました。楽しかったですね。

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