2017.10.12 11:30(1/2ページ)

【乾坤一筆】絶望を見た男の生き様とスポーツの力に涙

【乾坤一筆】

絶望を見た男の生き様とスポーツの力に涙

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆
プロデビューから6年目で初のタイトルに挑む勅使河原 (撮影・伊藤隆)

プロデビューから6年目で初のタイトルに挑む勅使河原 (撮影・伊藤隆)【拡大】

 齢を重ねた影響か、最近は体の至るところに変調を来している。顕著なのが涙腺の緩み。映画を見れば、若い頃には考えられないような何気ない場面で涙がポロリ。先日も取材中に涙腺決壊の危機に直面した。

 プロボクシングのWBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチ(12日、後楽園ホール)に臨む、同級6位の勅使河原弘晶。率直に話してくれた、触れられたくない過去が心に響き、KO寸前だった。

 「正確には何歳の頃だったか、覚えていないけど…。たぶん5歳か6歳だった」

 離婚した父に引き取られた後の、義母との新たな生活はまさに地獄だったそうだ。まともな食事を与えられず、暴力は日常茶飯事。小学校にも行かせてもらえない軟禁状態で、万引を命じられることもあった。絶望的な日々が4年以上も続き、ついに交番へ駆け込んだ。「助けてください」。義母は家を去り、平穏な日々が訪れた。

【続きを読む】

今、あなたにオススメ
Recommended by