2017.9.22 11:30(1/2ページ)

【乾坤一筆】具体案に乏しい「復興五輪」に違和感

【乾坤一筆】

具体案に乏しい「復興五輪」に違和感

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆

 「復興五輪」という言葉に違和感を覚える。インフラ整備や都市の再開発を行い、競技の大多数を実施するのは東京であり、被災地と結びつける具体案に乏しいからだ。いまのところ、東北での聖火リレー実施。福島で野球・ソフトボール、仙台と茨城でサッカーの試合を開催。選手村での東北の食材利用など限られたもので、五輪効果の恩恵にあずかっているとは言い難い。

 ただ、福島県の楢葉町と広野町にまたがるサッカー練習施設Jヴィレッジの営業再開には一筋の光明が差し込む。1997年に日本初のナショナルトレーニングセンターとして開設。福島第1原発事故の対応拠点になり営業を休止したが、来年7月に一部再開。2019年4月に全面オープンの予定だ。サッカーの男女五輪日本代表の合宿地に指定されている。

 砂利やアスファルトを敷き詰め、作業員の駐車場やヘリポート、資材置き場に利用していたピッチにも芝生の緑が戻ってきた。14日に視察した日本サッカー協会の田嶋幸三会長(59)は「すぐにでも代表合宿ができそう」と喜び、「施設の充実だけでなく、ここに人が帰ってくることが大事」と決意を込めた。

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