2017.8.30 13:36

八田茂氏が専務理事に 協会外部からの人材が就任するのは初/バレー

八田茂氏が専務理事に 協会外部からの人材が就任するのは初/バレー

日本バレーボール協会の新会長に就任した嶋岡健治氏(右)と、新たに専務理事に就任した八田茂氏=東京・千駄ケ谷の日本バレーボール協会

日本バレーボール協会の新会長に就任した嶋岡健治氏(右)と、新たに専務理事に就任した八田茂氏=東京・千駄ケ谷の日本バレーボール協会【拡大】

 日本バレーボール協会の新しい会長に就任した嶋岡健治・日本バレーボールリーグ(Vリーグ)機構会長(68)が30日、東京都内で就任会見を行い、都道府県協会や加盟団体と認識の共有を図りながら進めていくという方針を明らかにした。

 「日本バレー界が今、最も注力しなければならないのは2020年東京五輪で、インドア、ビーチでメダルを取ること。そのために一つに団結することが最も大切」と嶋岡新会長。「Vリーグでの経験から、地方協会との連携は難しいと感じている。よく会話し、いろんな意見を聞き、少しずつでも拾い上げながら、共通した認識で運営できたら」と、調整型の会長を目指す考えを示した。

 再任を目指した前会長の木村憲治氏(70)が、6月の評議員会での理事選任で支持を得られず、事実上の解任に。協会は3期連続で会長不信任という異常事態となった。会長は理事の互選で決まるが、評議員会で信任された19人の理事の中から選ぶか、残る1枠に新たに外部から会長候補を招くかなどで結論が出ず、会長代理となった林孝彦事務局長(58)の諮問機関「会長選任にかかるワーキンググループ(WG)」が人選を検討してきた。WGが候補に推薦した副会長の嶋岡氏が、29日の臨時理事会で会長に選任された。

 また、サッカーJリーグのキャリアサポートセンター長や日本オリンピック委員会(JOC)のキャリアアカデミー責任者を歴任した八田茂氏(60)が新たに理事に選任され、専務理事に就任した。日本バレーボール協会の専務理事に協会外部からの人材が就任するのは初めて。

 1972年ミュンヘン五輪金メダリストの嶋岡氏は今後、Vリーグ機構の会長を兼任する。当初、兼任を疑問視する声があり、嶋岡氏自身も協会会長は固辞する方向だった。「Vリーグの方で新リーグ(スーパーリーグ、2018-19シーズンに発足予定)を立ち上げようという大事な時期に、協会専任となると、手を挙げた人間がいなくなり、チーム関係者に失礼。そこを気にして迷っていた」。しかしチーム関係者やVリーグ理事会で話し合い、理解を得たという。新会長決定まで2カ月半かかった理由についても「これまで以上に評議員やチーム関係者と話をし、ある程度、意見を共有してもらうまでに時間がかかった」と説明した。

 「日本協会だ、Vリーグだと垣根を作るつもりはない。協会とVリーグは一体でなければならないと前々から言われていたし、そうできる環境が作れるか。風通しをよくしていく」と嶋岡氏。「一番大事なのはバレー界が一つとなり、同じ方向を向くこと。地方協会や加盟団体の意見をよくフォローしたうえで、日本協会の施策、考えが正確に伝わるようにすることで、共通認識を持って活動できるようにしたい」とした。

 また将来の目標として「近いところは2020年東京五輪だが、その先も見据え、若い人の競技人口拡大へ、いろんな施策を同時並行で打っていく」とした。

 八田専務理事は、職員の不手際など協会のガバナンス(組織統治)に問題があった点について「何が正しく、何が問題か、どう対処するのが合理的かの判断基準にブレやズレがあったのではないか」と指摘。「(判断が)バレー界の常識なのか、社会の常識なのかを問いながら対峙(たいじ)していきたい」と話した。

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