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【乾坤一筆】’20東京五輪開会式「日本表現」は簡素に

【乾坤一筆】

’20東京五輪開会式「日本表現」は簡素に

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆

 1964年10月10日、東京・国立競技場。前日までの大雨が嘘のような秋晴れの下、小関裕而作曲の行進曲で選手たちが入場し、航空自衛隊・ブルーインパルスのF-86Fが真っ青な空に鮮やかな五つの輪を描いた-。

 東京五輪開会式の印象的な場面は、当時を知る人々の、そして後の世代にも映像での追体験で、脳裏に刻まれている。

 「2度目の開会式も、あのように、アスリートにも、世界の人々の心にも残るものにしてほしい」。64年大会で日本の金メダル第1号となった重量挙げの三宅義信氏(77)は、思いを語る。

 早いもので2020年東京五輪の開幕まで3年を切った。組織委員会では現在、三宅氏ら有識者の懇談会が開閉会式のコンセプト案を検討中だ。聞き取り調査やホームページでの募集などで受け付けた意見856件は、今月20日の懇談会に「基本コンセプト中間報告」として提出されている。

 そこでは大会の歴史的・社会的意義や「発信すべきこと」がうたわれている。「さまざまな分断が広がる世界に対し、平和を考える契機とする」といった大上段に振りかぶったものから、「江戸時代から続く独特の情緒の美しさを見せる」といった日本文化のアピールまで、多岐にわたる。

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