2017.6.11 05:04

【朝原宣治】多田、得意なスタートに後半の加速も磨き

【朝原宣治】

多田、得意なスタートに後半の加速も磨き

男子100メートルの日本歴代10傑

男子100メートルの日本歴代10傑【拡大】

 陸上・日本学生個人選手権第2日(10日、ShonanBMWスタジアム平塚ほか)男子100メートルで多田修平(関学大)が、追い風4・5メートルの参考記録ながら準決勝で9秒94をマーク。

 9秒台の衝撃は確かに強い。だが私は、多田が10秒08を記録した決勝の内容を評価したい。

 スタートで飛び出し、中盤でもスピードが落ちずに2位以下を大きく引き離して駆け抜けていた。もともと、スタートダッシュを得意とする山県に似た特徴を持った選手という印象だったが、後半の加速にも磨きがかかってきている。

 私は拠点を大阪に置くが、関西の学生ランナーは「自分なんて」と、関東の強豪大学の選手と比べて消極的な気質があるように思う。でも、多田は海外で腕を磨くなど向上心が高く、積極性も光る。

 日本の短距離勢の実力は底上げされ、桐生や山県らトップ選手が記録を伸ばすことにつながっている。確実に世界に近づいている。 (北京五輪男子400メートルリレー銅メダリスト)

今、あなたにオススメ
Recommended by