2017.6.10 18:35

多田、日本歴代7位の10秒08でV!自己記録を0秒14大幅更新 追い風参考では9秒94マーク/陸上 

多田、日本歴代7位の10秒08でV!自己記録を0秒14大幅更新 追い風参考では9秒94マーク/陸上 

追い風参考記録ながら国内初の9秒台となる9秒94をマークした多田=ShonanBMWスタジアム平塚

追い風参考記録ながら国内初の9秒台となる9秒94をマークした多田=ShonanBMWスタジアム平塚【拡大】

 陸上・日本学生個人選手権第2日(10日、神奈川・ShonanBMWスタジアム平塚ほか)男子100メートル準決勝で、多田修平(20)=関学大=が追い風4・5メートルの参考記録で9秒94をマークした。追い風は2・0メートルを超えると記録は公認されない。決勝は追い風1・9メートルの条件下、自己ベストを0秒14更新する日本歴代7位の10秒08で優勝した。

 男子100メートルで100分の1秒までを表示する電気計時の9秒台は国内のレースでは日本勢初。過去には米国で2015年3月に桐生祥秀(東洋大)が追い風3・3メートルで9秒87、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が今年4月に追い風5・1メートルで9秒98を出している。

 やはり“ただ者”ではなかった。多田は5月21日に行われたセイコー・ゴールデングランプリ川崎で、リオデジャネイロ五輪銀メダルのジャスティン・ガトリン(米国)に「すばらしいスターターだ。10メートルくらいまで、私も含めて驚いていたよ」とロケットスタートを絶賛されていた。同月の関西学生陸上対校選手権では向かい風の中、10秒22をマーク。この日は追い風参考といえど、9秒台を体感し、決勝では自己記録を0秒14も大幅更新した。

 昨年8月の近畿選手権でゴール後に転倒して左足の靱(じん)帯(たい)を損傷し、秋のレースに出場できなかった。1メートル76、65キロと体の線がまだ細く、冬季の筋力強化で3キロ増加。今季は山県亮太(セイコーホールディングス)のスタート技術を参考にしながら、小刻みだった歩幅を1歩目から大股に改善した。

 大阪・東大阪市出身で、大阪桐蔭高から関学大へ進んだ。高校時代のベストは10秒50。京都・洛南高出身の桐生祥秀(東洋大)をはじめ、関西出身の有力選手が関東の強豪大学に進む傾向が強い中、関西を拠点に、大学に進んでから記録を伸ばしてきた。

 8月の世界選手権(ロンドン)代表選考会を兼ねた日本選手権(23日開幕、ヤンマースタジアム長居)でも活躍が期待される。地元・大阪で再び快走すれば、ロンドン切符も見えてくる。日本勢初の9秒台へ、ダークホースが現れた。

  • 男子100メートル準決勝参考記録で9秒94をマークした多田修平(右)=ShonanBMWスタジアム平塚
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