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【二十歳のころ 吉田照哉氏(3)】サンデーサイレンス来日をもたらしたアーサーとの友情

【二十歳のころ 吉田照哉氏(3)】

サンデーサイレンス来日をもたらしたアーサーとの友情

2015年9月12日、米国キーンランドのせり場で再会したアーサー・ハンコック氏(左)と。右は夫人のステーシーさん (吉田照哉氏提供)

2015年9月12日、米国キーンランドのせり場で再会したアーサー・ハンコック氏(左)と。右は夫人のステーシーさん (吉田照哉氏提供)【拡大】

 1972年の11月、私が25歳になったばかりのとき、父が大きな買い物をしました。馬を買うのが大好きで「趣味はショッピング」が口癖。日本に連れて行く繁殖牝馬はもちろん、デビュー前の1歳馬も将来の種牡馬候補として買っていました。

 そのときも父は米国キーンランドのせりを訪れていました。ところが、痛風を発症。ホテルで何もできないため“買い物欲”が高まったのでしょうか、ある商談に飛びついたのです。

 「牧場を買ったぞ」。なんとケンタッキー州の牧場を購入してしまったのです。父の人生は攻めの一手。座右の銘は「石橋はたたいたら渡れない」。つまり「たたかず渡れ」。とにかく牧場を大きくすることしか頭になかったようです。しかも「お前に経営を任す」。米国の従業員の給料の相場すら全然知らないのに、いきなりポンと行かされることになったのです。

 つらいこともたくさんありましたが、場長として過ごしたフォンテンブローファームでの4年間は、実に勉強になりました。いい馬をたくさん見たのもそうですが、厳しい現実を体験できたのは大きかった。

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