演技を行う宇野昌磨=国立代々木競技場第一体育館(撮影・納冨康)【拡大】
フィギュアスケートの世界国別対抗戦は20日、東京・国立代々木競技場で開幕し、男子ショートプログラム(SP)で世界選手権2位の宇野昌磨(中京大)が103・53点で1位になるなど、日本が首位発進した。順位点によるチーム得点ではロシアと44点で並んだが、大会規定で上回った。
世界選手権王者の羽生結弦(ANA)はジャンプのミスが相次ぎ、83・51点で7位だった。
女子SPでは三原舞依(神戸ポートアイランドク)が72・10点で3位、樋口新葉(東京・日本橋女学館高)が71・41点で5位。エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)が自身の世界歴代最高得点を更新する80・85点で1位となった。
アイスダンスのショートダンス(SD)では村元哉中、クリス・リード組(木下ク)が63・77点で5位だった。
6カ国が参加し、男女各2人、ペアとアイスダンス各1組の順位ごとに与えられる得点の合計で争われる。2年前の前回大会で日本は3位だった。21日はペアSP、アイスダンスと男子のフリーが行われる。
宇野昌磨の話「だいぶSPの苦手意識がなくなってきた。ただ、連続ジャンプで逃げてしまった。フリーではやりたいことをやってチームに貢献したい」
羽生結弦の話「悪い癖が完全に出てしまった。自分の中でこの演技に対して余計な気持ちが入りすぎた。申し訳ない気持ちでいっぱい。(フリーがある)あしたはあしたで自分の力を出し切れるようにしたい」
村元哉中の話「世界選手権は(フリーに進めない)まさかの結果で落ち込んでいた。国別でリベンジしたいという思いが強かった。いい演技ができて良かった」
ロシアのボブロワ主将の話「(SPの)女子2人が頑張ってくれた。男子はフリーできょう以上に頑張ってくれると思う。この大会は周りのために演技するという楽しさがある」
米国のワグナー主将の話「男子もやるべきことをやって、私も頑張った。アイスダンスもいい位置につけていて、チームアメリカとして、総じて良かった」