2017.2.27 05:02

【谷口浩美】世界記録狙えるハイペースのレース実現

【谷口浩美】

世界記録狙えるハイペースのレース実現

 東京マラソン(26日、東京都庁前-東京駅前=サンケイスポーツほか後援)井上君の好走の要因は、序盤に速いペースで入りながらも最後までしっかり我慢できたことだろう。山梨学院大で主将をやるからには、全体図を見ていろいろな気配りも必要だったはず。それが社会人になって、自分にだけ目配りすればよくなった。レース中の自己判断が、結果となって表れた。

 キメット(ケニア)の持つ2時間2分57秒の世界記録も狙えるハイペースのレースが東京マラソンで実現したことは、総合的によかった。先頭はペースメーカーが、1キロ2分54~55秒の速いペースで行ってくれたことで、日本の若手も積極的に攻めることができた。

 2時間8分台の井上君をはじめ、9分台も日本選手から3人出た。例年に比べれば上出来だ。テレビで見るのとは違う、2時間3分台という世界トップクラスのレースを間近で見て感じることができた。42・195キロという距離は変わらないのだから、前半から攻めて行って8、9分台が出たということは、日本勢の男子にも大きな刺激になっただろう。(1991年世界選手権男子マラソン金メダル。92年バルセロナ、96年アトランタ五輪代表)

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