2017.2.17 05:02

【一戸剛の目】風の影響大きい会場…不利な追い風でも飛べる技術を/ジャンプ

【一戸剛の目】

風の影響大きい会場…不利な追い風でも飛べる技術を/ジャンプ

優勝を決め通算53勝の高梨沙羅=韓国・平昌(撮影・納冨康)

優勝を決め通算53勝の高梨沙羅=韓国・平昌(撮影・納冨康)【拡大】

 ノルディックスキー・ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子個人第18戦(16日、韓国・平昌)来年の平昌五輪の会場は標高800メートルを超える高地にあるため、風にさらされやすい。テストを兼ねた今大会では、ジャンプ台の両脇に防風ネットを設置して風の影響を少なくする工夫をしていたが、それでも選手のジャンプに風の影響はあったと思う。

 平昌五輪で金メダルを獲得するためには、ジャンプに不利とされる追い風の中でも安定して飛べる技術が求められる。空中でグングンと前に突き進む速さが必須で、そのためには助走速度を上げながら体とスキー板が一体化するような動きができるかが、鍵になる。

 優勝した高梨は、2位に終わった前日の個人第17戦で指摘した踏み切りの直前に尻が下がることはなかった。わずかな時間で修正するのはさすがである。

 五輪本番会場での優勝は自信になると思うが、試合当日は何が起こるか分からない。今大会でつかんだジャンプ台の特徴を大事にしつつ、1年後の平昌で想定外の事態が起きてもパニックに陥らないために、メンタル面を鍛えることも大切になる。 (2006年トリノ五輪代表、早大スキー部監督)

  • 平昌五輪の会場「アルペンシアスキージャンプ台」をバックにポーズをとる高梨。金メダルへ、準備万端だ(撮影・納冨康)
  • 女子のジャンプ界を引っ張る高梨(中央)。2位の伊藤(左)と3位のルンビー(右)と表彰台に上がった
  • 1本目を飛ぶ高梨沙羅=韓国・平昌(撮影・納冨康)
  • 高梨沙羅の1回目=平昌(共同)
  • 高梨沙羅の1回目=平昌(共同)
  • W杯ジャンプで歴代最多に並ぶ通算53勝目を挙げ笑顔の高梨沙羅=韓国・平昌(共同)
  • W杯ジャンプで歴代最多に並ぶ通算53勝目を挙げ、表彰式で笑顔を見せる高梨沙羅=韓国・平昌(共同)
  • 優勝を決め通算53勝の高梨沙羅。左は2位の伊藤有希=韓国・平昌(撮影・納冨康)
  • W杯ジャンプ女子個人第18戦上位成績
  • 高梨沙羅・W杯年度別総合成績
  • 高梨沙羅・今季W杯成績と今後の日程
  • ノルディックスキー・W杯ジャンプ通算勝利数5傑
今、あなたにオススメ
Recommended by