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【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】人と人とを繋いだ64年東京の思いを消すな

【五輪を語る 産経新聞特別記者・佐野慎輔】

人と人とを繋いだ64年東京の思いを消すな

1964年10月10日、東京五輪の開会式で、国立競技場の聖火台に、最終ランナーの坂井義則さんが聖火を点灯した

1964年10月10日、東京五輪の開会式で、国立競技場の聖火台に、最終ランナーの坂井義則さんが聖火を点灯した【拡大】

 最近、聖火リレーについて聞かれることが増えている。「われわれの街は通りますかねえ?」

 東京以外に、気にかけている方が多い。コースの検討はこれからだ。

 初めて五輪に聖火が登場したのは、1928年第9回アムステルダム。早大生、織田幹雄が陸上三段跳びで日本人初の金メダルを獲得した大会である。大会期間中、競技場に火が灯された。

 リレーは36年ベルリン大会に始まる。組織委員会事務総長、カール・ディームが「古代と現代とをオリンピックの火で結ぶ」ことに思い至った。

 ギリシャからブルガリア、ユーゴスラビア、ハンガリーを抜けてオーストリアへ、さらにチェコスロバキアを経由してドイツに至る。7カ国、3075キロを12夜かけてベルリンに運ばれた。

 古代オリンピックでも期間中、火は灯されていた。リレーを通して国々が協力する。そして芸術性と神聖。クーベルタン研究の泰斗、ディームはそこに理想を求めた。

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