2017.1.4 05:01

【谷口浩美】東京五輪でのお家芸復活に希望見えた

【谷口浩美】

東京五輪でのお家芸復活に希望見えた

 王者の青学大でも、全10区間に万全の状態で選手を揃えるのは、やはり難しい。7区を走ったエース格、田村の想定外の失速をカバーし、チームを総合優勝に導いた8区の下田を評価したい。

 駅伝では、エースが崩れた場合でも、どこかの区間で流れを変えられる選手がいるチームが強い。下田はその役目を果たした。同じ小柄のランナーで青学大の先輩にあたる神野(現コニカミノルタ)をほうふつさせる力強い走りだった。2区区間賞の神奈川大・鈴木とともに、将来はマラソンでも活躍できそうな好素材に思えた。6区の日体大・秋山には57分台を期待していたが、前半の上りの約5キロが遅かった。

 青学大の快挙に注目が集まるが、往路、復路ともに別々の大学から各区間賞が生まれたのは喜ばしい。どの選手も、練習の積み重ねの成果を受賞理由に挙げているようだった。2020年東京五輪で日本のマラソンが復活するには、まずは練習の繰り返しが何より重要になる。学生トップクラスのランナーの言葉に、希望を見いだせた。 (日体大OB。1991年世界選手権男子マラソン金メダル。92年バルセロナ、96年アトランタ五輪代表)

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