2016.2.29 05:00

【谷口浩美の目】下田の代表は時期尚早

【谷口浩美の目】

下田の代表は時期尚早

 19歳ながら2時間11分34秒を出した青学大の下田は、素晴らしい走りだった。ただ「代表の大本命にあげるべき」という原監督の主張は時期尚早だと思う。

 下田は日本勢による第2集団で自分のリズムをつかみ、そこから抜け出すレース展開だった。先頭集団に入り、そこで生き残った形とは違う。タイムは2時間11分台で、トラック種目のスピードもまだ足りない。経験を積むのは五輪ではなく、国内や他の国際大会で十分ではないか。

 下田を含め学生ランナーたちが、在学中からマラソンに出場する流れは今後につながる。強い精神力を必要とするマラソンは指導者が強制するものではなく、本人の意志が何よりも大切。そのタイミングを間違えてはならない。 (日体大OB、1991年世界選手権東京大会男子マラソン金メダリスト)