2015.5.31 23:05

プレッシャー乗り越え栄冠…二本勝ちの正代は涙「苦しみと喜び両方が出た」/剣道

男子団体を制した日本代表。後列左から安藤、正代、竹ノ内、山田、前列同じく勝見、内村、升田=日本武道館

男子団体を制した日本代表。後列左から安藤、正代、竹ノ内、山田、前列同じく勝見、内村、升田=日本武道館【拡大】

 世界選手権第2日(31日、日本武道館)大将の内村が引き分け、日本の勝利が決まると、殊勲の二本勝ちを挙げた中堅・正代の目から涙があふれた。

 「この3年間、すごく苦しかった一方で、いろんな方々に支えてもらってきた。苦しみと喜びの両方が(涙として)出た」という。

 先鋒で昨年の全日本選手権を制した竹ノ内が一本勝ち。しかし続いた次鋒の勝見が二本負けを喫した。

 中堅として開始線に向かった正代は、「何とか取り返そうという気持ちが大きかった」。韓国の朴炳訓から2本を奪い、逆転。決めたのは2本とも、得意の小手だった。「意識していなくて、自然に出ました。無我夢中で、練習の成果が出たんだと思います」

 初めての世界選手権。国を背負うプレッシャーは大きかったが、初日の個人戦で観客からの声援を耳にして「勇気をもらった。今日は1戦1戦大事に、楽しもうと思った」と振り返った。

 日本は2006年大会で、準決勝で敗れて初めて王座を逃している。その悔しさを経験した最年長の内村は、若手主体の今回のチームにあって、合宿などで「自分の剣道、自分の力を出し切るよう、伝えることに力を入れてきた」という。

 「主将という役目が自分にできるのか自問自答していたが、若手に支えられてやってきた」と安堵の表情で話す35歳。これで代表は引退する考えだが「全日本(選手権)は、まだまだ狙います」。4度目の頂点を目指す考えを示した。

  • 男子団体を制し、女子とともに喜ぶ日本男子代表チーム=日本武道館